明け方

できるだけ早く起きて朝やけをみる

2020.8.14 書店にて

忙しくなってやらなくなっちゃうようなことは本当の趣味じゃないなと思った。今年に入ってから全然本を読んでいない。本当はきっと何かに役立てたくてインプットする読書なんて好きじゃないんだ。だから何かに役立てるためにする読書はつまらない気がして後回しになる。読書に限らず、芸術とかスポーツとか、コロナ禍で蔑ろにされてきたものやことも、結果的には誰かの役に立っているけど、それは役に立てるために存在しているわけじゃないから。感動とか全て結果論なのに「観ている人に勇気を!」とか自分で言っちゃう芸術家とかスポーツ選手は胡散臭いと思ってしまう。

話がそれた。本を読むことが趣味じゃなくても、たまには読みたくなるし、書店や本棚が好きだということは変わらないので、今日は仕事を昼で切り上げて江別の蔦屋書店に行きました。車じゃないと行きにくい場所なのだけど、わざわざJRに乗って行くのも悪くないと思って、午前の仕事中に決めた。

JR江別駅、この町にあのおしゃれ書店があるのかと疑ってしまうほど寂れている。こんなだっけ。f:id:shindoi1:20200814125222j:image

そして駅前のこの広すぎる謎の五叉路。白線がほとんど消えていて地元民でなければ怖くて走れないのではないか。

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書店方面の路線バスを待っていると、おばあさんに「国鉄バスはどこでしょう…」と、質問しているのか独り言なのかわからないトーンで囁かれ、視界に映るJRバスのバス停を指差してみた。どうかあれで合っていますように。その後ももう1人別のおばあさんに同じことを聞かれたから、地元民じゃないことを告げた上で自信なさげに指をさしておいた。無事に目的地へ辿り着けますように。おれは目的のバスに乗り、最寄りのバス停「若草町」へ。あまり知らない町でバスに乗るのは少し不安だけどワクワクもする。殺人的に冷房が効いた車内で尿意を堪える。職場で1日かけて飲み切る予定だった2Lの水を半日で無理やり飲み切ったせいだよ。

バスを降りると実家に住んでいたころわざわざ車で買いに来ていたお豆腐屋さんを発見。何か買って帰りたいけど荷物になりそうなので断念した。蔦屋書店まではここからまだ約5分歩くのだけれども、その経路のほとんどがこの素敵な小径なので苦じゃない。強いて言えば尿意忍耐が苦だ。

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このみちを抜けるとすぐに蔦屋書店に着きます。札幌からこんなにも楽に来られると思わず、車借りなきゃとか考えてたのに少し拍子抜けした。平日だから少しは空いてるかと思いきや、世間はお盆真っ只中なので家族連れで駐車場はパンパン、お昼時ともあり食の棟のフードコートもパンパン。それでもやっぱりここへ入ると心が躍る。昼食は札幌の薫製料理屋のOZがやっているガパオライス屋さんでプレートを頼みました。ビールは175°DENOで山椒ビールを調達。本当なら今日はライジングサンに行っているはずだったのでせめてもの夏フェス感。

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14時、食後、店内を小一時間彷徨って、気になる本を手に取って空いている椅子に座る。本を読まずともこの景色を見てぼーっとしているだけで心が洗われる気がする。

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店内にいる人を見ていると当たり前にみんなマスクマスクマスクだけど、バカそうな輩ほど顎マスクという雑な統計がとれました。この前小樽に出かけた時にもそう感じたからきっと正しい統計のはずです。なぜあえて顎にずらしたまま会話をする。イオンへ行ってほしい。

Apple Musicのカフェミュージックプレイリストをかけて、うたた寝をしたり意識を取り戻したりしつつ阿波野巧也『ビギナーズラック』を読んだ。

ビギナーズラック

ビギナーズラック

 

イヤホンから、君島大空と誰かがカバーした七尾旅人の『サーカスナイト』が流れてきてやはりライジングサンを想う。幾度となく石狩で聴いたサーカスナイト。去年は明け方に恋人と寝転がりながらこれまた夢うつつで聴いていた。こうやってなす術もなく失われた時間のことを考えると、どうにも怖くなる。また次は本当にあるのだろうかと。その次にかかった曲はシンリズムの『暮らしの半分は』という曲だった。ポップの先人たちへの敬意が感じられる彼らしい曲でめちゃくちゃ良いな。シンリズムは一昨年のボヘミアンガーデンでみたっけ。青空の下で観られたの気持ちよかった。確かその後はヒックスヴィルで、幸せすぎてビールを飲みながら目が潤んだんだった。

16時、暮らしの棟へ移動。いつの間にか雨が降りはじめていたことに気づく。目に留まったマニキュアとネイルケアグッズ4点を恋人のお土産に買う。おれにも甘皮処理やってもらおうという目論見も込みで。早く渡したい。

17時、スタバは相変わらず常に列を作っていたから別のカフェのコーヒーをテイクアウトして座る。せきしろの文庫を3冊と一緒に。これは文句じゃないけど全体的に品揃えは良くない。売り場面積も広くないから。

たとえる技術 (新潮文庫)

たとえる技術 (新潮文庫)

  • 作者:せきしろ
  • 発売日: 2019/09/28
  • メディア: 文庫
 
まさかジープで来るとは (幻冬舎文庫)

まさかジープで来るとは (幻冬舎文庫)

 

読書の最中、我慢できずまだ仕事中の恋人に「お土産買ったから楽しみにしててね」などとLINEを送ってしまう。楽しみなことは隠さずに先走ってバラしてしまう性分だ。喜んでくれるだろうか。ふと外をみると雨がさらに強くなっている。おじさんが買ったばかりと思われる本を傘がわりにして車の方へ走っている。買ったばかりなのに。それにしてもここでは本を買う人のレジの列が長い。この店で買いたくなるというのは大いに共感できるけど、みんなこうも紙の本を買うのかと驚く。やっぱり気に入った本はとっておいて、いつか家に書斎を作ってそこに飾って、自分だけのベスト盤みたいな本棚を作りたいな。気に入った本は手元にちゃんと持っておくことを大切にしたい。

雨がどんどん強くなっていく気がする。店のガラス越しでもその匂いを感じられそうだ。この様子が続くとなるとバス停まで歩いて行くのも一苦労だ。そういえば帰りのバスの時間を調べていなかったことに気づいたので時刻表を見てみると20時が最終の便とわかる。思っていたより早い。今日はしばらくこもって過ごして、空いてきた夜からが本番くらいに企んでいたのに。あまり帰りのことを考えたくないのと、雨の日に本屋で足止めをくらうのも悪くないと思って一度考えることをやめた。たまに一人で無計画に過ごしてみたいと思った。

読書に戻ると、隣に座った大学生くらいの女子が、椅子の前に置いてある大きめのビーズクッションのようなものの感触を確かめ始めた。それは一度や二度ではなく幾度となく繰り返される。取り憑かれたように確かめ続ける女子に恐怖すら感じた。手には読もうとしているであろう写真集を何冊も抱えているのに。柔らかいものに飢えているのか。フードコートにあるおはぎ屋さんのおはぎはきっともっと柔らかくて、おまけに美味しいですよ。

18時、恋人からLINEの返信がくる「きゃっほう」と。いつの間にか柔らかさを確かめる女子は、ボーダーの派手な傘をもつおじさんに変わっていた。店内がだいぶ空いてくる、お腹も空いてきたので食の棟へ。渡り廊下に屋根があるけど、風も強いようで横から雨が当たってくる。すぐ何か食べようと思っていたけどカルディに引き寄せられてカレーペーストやらスパイスを眺めてしまう。いつかカレーをスパイスから作りたいけど、はまると台所がスパイスだらけになる可能性が高いため今は回避。結局レインボーペッパーのみを購入。夕食は札幌市内で何回も食べている175°DENOの汁なし坦々麺にした。お腹が空いていたけど無料の大盛サービスに手を出さなかった自分を褒めたい。絶対に気持ち悪くなって後悔するから。

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夕食後、少しだけ歌集を読んで、止みそうもない雨に見切りをつけてバス停へ向かう。使い込んだ折りたたみ傘が全然雨を弾かない。水を吸ってどんどん重くなっていく。行きは緑で素敵だった小径も一筋の光も入らない闇の道と化して少し不気味だったけど、雨で濡れた草木の臭いがキャンプの夜を思い出させて子どもの頃の思い出が浮かぶなどした。

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と、良いように書いてみたけどやっぱり大雨強風に低気温も辛いものがあり、おまけにバスが全然定刻にやって来ない。靴も染みてきて鳥肌が立ちはじめ、いよいよしんどすぎるなと感じ、バス停の時刻表を照らすと、「8/14は土日祝ダイヤ、土日祝はコロナで減便 詳しくはHPを」となっており、乗ろうとしていた便はしっかり減便対象となっていた。そりゃ濡れながら忠実に待てどもこないはず。道路をはさんで向かいに偶然とまっていたタクシーにスマホのライトで合図するも気づかれずに発車され、大雨の中知らない町の真っ暗な道路を駅方面に歩き、なんとか屋根付きのバス待合所に到着。電話で地元のタクシーを呼んでなんとか駅についた。乗ろうとしていたJRを流し、札幌に着いてから家の近くまで行くバスへの乗換が5分しかないという絶望的なタイムスケジュールが確定してしまい、寂れた江別駅のホームで立ち尽くす。これならもっと書店でゆっくりして時間を気にせずタクシーを使うんだった。少し前に「無計画で過ごしてみたい」なんて謎の思い切りをしたことを早くも悔やむ。北海道の夏はいつまで続いてくれるかわからないけど、半日の夏休みで小旅行気分を味わえたのでまあ良しとします。さて明日からは恋人がいる週末。ライジングサンはないけど、余すところなくその時間を堪能する所存です。

 

 

 

2020.7.3 このままがいいね

今週末の天気は晴天らしい。このごろはどんより暗くて湿っぽい日が続いていたから、たまっている洗濯物を、狭いバルコニーに一気に干せそうだ。ついでにこの心の中へも染みこんだような憂鬱な気持ちもカラカラに乾かしてほしい。先週末、多分正月の帰省以来初めて市外に出た。前から決めていた道東への家族旅行だった。両親は今仕事をしていないし、旅行をたくさん楽しみたいようでちょくちょく旅行に誘われるのだけど、飛行機に乗ってどこかへ行くのはどうしても時間がかかってしまうのでもう断ることにしている。その代わりに車で行ける今回には参加したというわけだ。家ではおれのコロナ対策に「うるさい」と恋人に言われているのだけど、そんなおれも疲れるほど母が色々管理してくるので(大事なのだけど)やや疲れた。初めて訪れた釧路は曲線と坂と川が美しい港町だった。

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コロナの影響からか市のシンボル的な建物中の活気がなかったのは気になってしまったけど。久しぶりに会う家族との会話は特段盛り上がることもなく、話せなかったことを一気に話すこともなく、いつもどおり淡々としていた。帰路に車内のオーディオでやった「誰がカバーしてるでしょうかクイズ」は楽しかったな。色々あるけど、きっと仲の良い家族で思い合いながら一緒にいることは間違いない。そのくらいでいい。行って良かったな。そういえば行き道の車内で買ったKindleの『女帝 小池百合子』は面白いと思って読んでたけど、帰ってきてから1ページも読んでいない。

ずっとラジオクラウドで追って聴いていた『空気階段の踊り場』が完全にリアルタイムに追いつきました。もぐらが妻子と高円寺で暮らし始めた報告に少し目頭が熱くなった。経験したことのない幸せが一気に訪れすぎて「寒気がした」というもぐらの言葉にかたまりは大笑いしてたけど、おれも去年似たような気持ちになったからよくわかるよ。恋人と付き合いはじめの頃、休日にカレーうどんを食べに行って、外食をする時の空気感というか温度感が合いすぎて嬉しくて「ほんとにこんなことあるのか?」と少し怖くなったんだよな。あのカレーうどんまた食べたいな。ちくわ天も最高なんだよ。

踊り場のストックがなくなってしまったので、TBSラジオクラウドで『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を最近の回から聴き始めた。「東ブクロの嫁決定戦」のコーナーでいきなり東ブクロと過去にDMを通じて会って肉体関係を持ったというリスナーが現れて、あまりの生々しい暴露にマスクの下で口を開けて笑ってしまった。さすがという感じでとても良いです。

https://www.google.co.jp/amp/s/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/18426683/

シャムキャッツ解散の報せに頭を垂れる。メンバーそれぞれのコメントを読んでさらに複雑な気持ちになる。それぞれがらしすぎる。個が強くて歪で、変にチーム感がない。その中で、全員がバンドを誇りに思っていることと、悔しさが伝わってきた。この解散は全く負けじゃないし、おじさんになって、ぽっと再結成でもしてシャムキャッツの音を鳴らしてくれるもんなら、もう大歓迎です。思えば日常を歌う歌詞を好きになったのはシャムキャッツからなのかもしれないなあ。

 

夏目知幸(Vo, G)
今まで関わってくれたすべての皆さん、本当にどうもありがとうございました。
ずっと動き続けてきました。いろんな景色を見させてもらいました。全部俺の財産です。まだ見たことない景色があるとしたら、止まらないと見れない景色です。今、それをしっかり見ないといけないなと感じています。ちょっと寂しいけど、さよならです。
シャムキャッツをやれたことは、俺にとって、そして俺以外の人にとってもすごくいいことだったと思えます。俺たち、よくやった。色々大変だったけど、すげえおもしろかった。このバンドに青春の全てを捧げた事を誇りに思います。

 

原慎一(Vo, G)
まずは、このような結果になってしまいごめんなさい。ライブ、したかったです。

音楽は永遠に残ります。シャムキャッツが作った作品はこれからもずっと、いつでもあなたのそばにいます。
と同時に、誰のものでもなく、あらゆる座標に自由気ままに漂っているものが作品なんだと思います。
それはバンドで僕らが表現してきたことに似ている気がします。
好きなときに離れて、またいつでも好きなときに抱き寄せてくれたら嬉しいです。

高校生の時にこの4人で集まって以来、20年近く一緒にいた僕らです。
解散なんてもので、この関係はそう簡単にこわせません。
メンバーのみんな、本当にありがとう。

今まで応援してくれた皆さんから、両手から溢れてしまいそうな愛をたくさんもらってきました。本当にありがとう。

ありがとうございました。

 

大塚智之(B)
シャムキャッツを通して出会い支えてくださった全ての方々に深く御礼申し上げます。
バンドという形での理想やロマンのようなものを追い求める事ができなくなってしまったのには少し寂しい気持ちもありますが、シャムキャッツを通して4人が共通して大切にしてきたものや、らしさはこの瞬間もそしてこれからも損なわれる事なく続いていくと言えます。

ヴォリュームは一旦0になるけど、電源は付いたまま。
もしかしたら別のチャンネルにしたら何か聴こえるかもしれません。
多分ずっとそんな感じです。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

藤村頼正(Dr)
このバンドで世に出て行く事に決めてから10年と少し。それぞれが理想のバンド像を追い求めつつも互いに依り合い、まるでひとつの生き物である様に振る舞ってきました。それが時には怪物のように感じられる瞬間もあったかもしれません。僕自身も幾度となくそれを感じ、その度にこのバンドをやってて良かったと心から思うのでした。
正直、個人的にはまだやりてぇ! と言う気持ちはありましたが話し合いを重ね、今4人がひとりひとりに戻ってそれぞれの表現活動をしていくタイミングであると判断いたしました。
これまでお世話になった方は数えきれません。シャムキャッツと出会って頂き、本当にありがとうございました。

シャムキャッツ『このままがいいね』

 

昨日今日は体調を崩して仕事を休んでしまった。おおよその原因はストレスだろうと踏んでいるけど、自分の脆さには目も当てられないな。家に一人でいると、それなりに仕事を忘れてリラックスできるのだけど、時間がすぐに過ぎる。仕事を休むなんて仮初の紛らわしでしかないのはわかってるんだけど。やっぱりおれは所謂社会から少し逸脱しているのかなあと改めて思う。幼稚園も行きたくなくて号泣しながら庭で嘔吐していたし、小学校も嫌いで家が好きだった。生まれながらになかなかに生きづらいぞ。このままじゃだめだね。

2020.6.16

なぜだか今日は心身共にとても調子が良い。昨日はあんなに絶不調だったのに。寝る前に入念に頭のマッサージをしたからか、膝上に湿布を貼って寝たからか、朝に飲んだユンケルの試供品が効いたからか、涼しいからか、半袖を着て身軽だからか、どの要素が関係あるのか知らないが、とても調子が良い。最近は早起きをやめて、恋人と一緒にシャワーを浴びるようになったので、シャワーから上がってもまだベッド寝ている恋人を怒って起こすというお母ちゃん的なイベントもなくなって快適だ。おまけに恋人と過ごす朝は楽しい。地下鉄へ向かう道でもよく笑う。2日連続でサーモスのランチジャーにご飯を入れて持っていき、セイコーマートでおかずを2品買って持って行っている。昨日はふきの煮物とサバの塩焼き、今日は鶏肉と豆腐のハンバーグです。『空気階段の踊り場』を聴きながら職場へ歩いた。憂鬱な気持ちに笑いが混じって変な気分だ。I'sの回を聴いてまんまと読み返したくなってしまった。

I”s<アイズ> 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

I”s<アイズ> 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

Netflixでも配信されているという実写ドラマも気になる。主演が岡山天音ということもより興味をそそる。I'sは小学生の頃に兄に連れて行ってもらった漫画喫茶でコッソリ読んだ思い出が強い。伊織ちゃん、今みても絶対かわいいしエロいんだろうな。Kindleで全巻コンプリートするか迷うところです。

昨日さくらももこの傑作エッセイ『もものかんづめ』をKindleで買った。中学生の頃に図書館で借りて読んだ以来だ。やっぱり嫌われ者のジィさんの葬式を面白おかしく描いた話がとても面白い。少しも感傷的にならない葬式の描き方、すごいな。当時はさくらももこに結構批判が殺到したみたいだけど、「家族だからといって自動的に愛情が発生するわけではないと思う」とコメントしたというエピソード、とても印象に残っているし、救われる人も多いんだろうな。

2020.6.9

今朝は晴れだ。

恋人が朝からももクロの『chaimaxx』をリピートして聴いている。元気が出るらしい。確かにそうだ。

 2020年のあーりんが痩せて美しくなっていることに驚く。

昨日は雨に打たれてしまったので、河川敷リベンジ。マスクを外して風に乗ってくる草の匂いをかぐ。ここに寄ることにしなければ普段かがなかった匂いだ。そんなところを通勤中の同僚2人に見つけられてしまった。構わないのだけども。石段に座って『ニューヨークで考え中』を読んだ。誰かの異国の生活をただ眺めているようで楽しい。8:40頃からウォーキングやらランニングの人が増えてくる。朝を河川敷で過ごしてる人がこんなにいることを知って嬉しくなる。みんな豊かだ。昨夜、『空気階段の踊り場』をラジオクラウドでダウンロードしたつもりができておらずガッカリした。ついに今年の5月放送分まで来ているのです。仕方なくApple Musicで『はじめてのサザンオールスターズ』を再生した。知ってる曲が多くていつ聴いても楽しい。一度はライブを観てみたい。

仕事は午前の2時間程度で終わらせる予定だったものが上司のOKが出ず、結局一日中かかってしまった。無能は疲れるし時間取られて損です。ストレスからか腰が重くなってきたのと、単に早く帰りたいという気持ちでタクシーに乗ってしまった。21時のすすきのは賑やかだった。活気があるのは嬉しいものの、不安にもなる。

帰宅すると恋人が、とても上手いとは言えない、むしろアレなchaimaxxを踊って出迎えてくれた。そして昨日のリベンジで買ったアップルパイをご馳走してくれた。チョコレートとショートケーキ風のやつ。甘くて美味しかった。

2020.6.8

思えば今朝も河川敷に寄ったら雨が降り出してしまったところから幸先が悪かった。急いで橋の下まで走って雨宿りしたはいいけど、気温も低かったから駅すぐのローソンで買ったホットコーヒーも冷めてきてしまった。浮かない気分のまま出勤して、そのまま一度も上昇することなく、寧ろ下がりながら定時を迎えた。どうしたって今の仕事が向いていないし、向いている仕事なんてないようにも思う。なんとか前向きに、暗くなりすぎず仕事を片付けようと残業するも、また新たな課題が見つかるばかりで不安が募ります。Apple Musicのエドシーラン選曲のドライブアンセムを聴くも、いまいちのらない。こういう時、辛いのは自分だけだとまで思ってしまいそうになるけど、きっとみんな表には出さないだけで辛いことは山ほどあるんだろうな。こんな日もあると諦めて、恋人の寝ぼけ録音を聴きながら帰路につきました。お昼に食べたネギ塩チキン弁当のネギが口内を充満している。帰って恋人に会ってちゃんと元気出た。恋人が帰り道にアップルパイ屋さんに寄ったら目の前のお客さんに買い占められちゃった話が平和で愛おしかった。明日もうまくいかなくても、なんとかなるなこりゃ。

2020.6.5 河川敷で考え中

今朝また川へ来ている。思えば毎日こ生活のなかで一人でぼーっと一息つける時間がこの時間くらいしかないんだ。川はよく死のメタファーになったりするけど、晴れた日のきれいな水面は全くそんなことを感じさせなくて、むしろ生命力に溢れてて好きだ。時差出勤なのに早くでて職場近くの河川敷でのんびりするなんて趣旨が違ってくるけど、それはそれで贅沢で良い。今朝はコンビニに寄らずに家からジュピターで買ったおやつミルクドーナツと家で淹れたアイスコーヒーを持参した。カラスにおびえながらそれをつまんで漫画『ニューヨークで考え中』を読んだ。見知らぬ人の靴を突然ほめるやつ、とても良い。ほめること=傲慢 みたいなややこしい考え方を吹っ飛ばしてくれた。おれもやってみたいけど無理だな。

ニューヨークで考え中

ニューヨークで考え中

 

同じ作者の『A子さんの恋人』も、大好きな『いつかティファニーで朝食を』もニューヨークが出てくるので、そこを以前より少しだけ身近に感じている。海外になんて絶対に住みたくないし、そもそも行ったことがない(11月にタイ行けるかな)。20歳の時に応募して当選したアメリカの大学へ短期留学(人体解剖するカリキュラム)、行っておけば良かったな。お医者でもないのに、人体解剖したことあるんだぜ、なんて話のネタになりすぎる。毎日仕事に行きたくないと思いながら寝て起きている今の自分を、20歳の頃の自分が知ったら首吊っちゃうかもな、なんて考えてウンウンうなっちゃいます。でも生きていると色んな新しい喜びを見つけられることもあるのです。

東京で考え中

東京で考え中

  • Enjoy Music Club
  • J-Pop
  • ¥255

さて明日は土曜日。溜まっている大量の洗濯物を外干ししてそれが揺れている様を見て匂いも嗅ぎたい。あとはドラクエモンスターズ2をやって、恋人と歌ったり踊ったりおふざけをする。少し夜更かしをして映画を観るのも良い。丸一日のプチ断食をして、味のないプレーンヨーグルトをありがたく味わって食べる。呑気でかわいい時間を過ごそう。

ランドリー

ランドリー

  • Laura day romance
  • ロック
  • ¥255

 

 

 

 

2020.5.22

日々その時に何を考えていたかを記録するために、Evernoteで、誰にも見せない日記を続けていた。だけど、「先月は自分の暮らしとか世の中のことをどう捉えて考えていたんだっけ」と思い、いざその記録を読み返したくなった時に、その頃の記録はサボっていて、大事なところでその習慣の全然意味をなしていなかったりする。続けることは本当に難しい。少なくとも自分の中で先月から変わっていることとしては、「今は耐えて何がなんでも自粛せねば」という気持ちは薄れていることです。おれの住む地域はまだ緊急事態宣言が続いているけれども、新規感染者も減り、正直言って危機感は薄れている。元々おれは結構危機感を持って考えたり動いたりしていた方だと思うから、自分以外の人もそういう人は多いんじゃないかと思う。前よりもあまり緊急事態ということにピンときてないし、日常でできることはした方が良い、このくらいの水準と付き合っていかなければならないという気持ちにシフトしている。現に他の町がそうしているから。そして、これまでの人生で幾度となく自分を救ってくれた物やことに関わる人たちに光が見えますように。現状、見事に救済の目処がたたないライブハウス、飲食店の閉店のニュース、辛いです。

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ここ最近のおれだったら大体23時過ぎに家について、同じ頃に帰宅する恋人と話をして、ドラクエモンスターズ2をプレイして遊んでる。昔ゲームボーイカラーでやっていたやつで、とても楽しい。時間があっという間に過ぎていってしまう。早くデスタムーアとか作りたい。

残業続きで少し手当が出るのと、これから受給予定の給付金と夏のボーナスの見込み、さらには恋人の誕生日が近いからというこじつけに近い理由で財布の紐が緩んでいる。職場の人が「買い物できるところないから全然お金使わないよね〜」と言っていたけど、全くそんなことはない。むしろネットでバンバン使っているぞ。この前はユニクロで良さげなTシャツを買った。これ、内側はエアリズムで外側がコットンという画期的な商品で着る前から褒めたい。

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あとはアイロンを新調しました。今までのスチームアイロンは水を入れたり、使い終わったあとカビを気にして乾かしたりするのが煩わしくて、思い切ってスチームをやめてみた。霧吹きでかけながらのばせば充分だ。小さくてデザインもカッコいい。

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そして今日は勢いで前から気になっていた低温調理機を買いました。これでさらに食卓がパワーアップするに違いない。生活の質が上がると気分も上がってくるので、必要な投資ということにします。色々調べて、有名なBONIQじゃなくてSandooのやつにした。できれば色は黒とシルバーが良かったのだけれども。

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明日はフレンチやらお肉屋さんからテイクアウトのご馳走をかき集めて、恋人の誕生日パーティをするのが楽しみ。外食ができないから、せめて家の中をきれいにして食事がしたい。あと、盛り付けも頑張るぞ。久しぶりに週末に具体的な楽しみがあるのが嬉しい。大事な日を大事に過ごしたい。