明け方

できるだけ早く起きて朝やけをみる

2019.3.2

ここにもここにも、心が詰まってるんだよ。あなたの心は、あなただけのものなんだから好きじゃない人には触らせちゃ駄目。気にしなくていいなんて言う人は、あなたの心を殺そうとしてるんだよ。

触らせちゃ駄目。あなたの身体は、髪も胸もお尻も全部あなただけのものなんだから。好きじゃない人には触らせちゃ駄目。

どちらも『問題のあるレストラン』5話(多分)の台詞だ。久しぶりに色々考えてしまってこのドラマを思い出した。昔のセクハラ上司のせいなのか、自分がなぜこれほどまでにミソジニーに嫌悪感を覚えるのかわからないけど、寝ても覚めても、頭からずっと離れない。自分の大切に思ってる人や、だれかのいとしい人が、男の認知の歪みによって泣いて良いわけがない。勘弁してくれよ。だから女性も、気にしないんじゃなくて、嫌なことは嫌と表明してほしい。相手に直接言えなくても、ちゃんと「相手が悪い」と心の中では強く思って、「そういうものだ」とか「仕方ない」とか、自分の中で抑制して受け入れないでほしい。悪いのはその汚い男たちなんだから。そのことはおれもずっと主張し続けるし、強くいようとする女性のことは全力で応援する。そしておれ自身は絶対にかっこいいおじさんになる。いやかっこよくなくても、私利私欲のせいで陰で泣かせるような、悪いやつにはならない絶対に。

今日は珍しく朝から出かけました。冬の音楽フェスへ。地下鉄と循環バスを乗り継いで会場のアートホールへ向かう。途中のコンビニで滋養強壮ドリンクを買って飲んだ。なんせ2日連続で夜更かしをしてしまったので既に身体がだるい。でも酒気帯びで誰もいない深夜の道を歩いて帰るのは最高に気持ち良かった。わざわざ立ち止まって、ベタな「家路音楽」を選んで再生しながら歩いてしまう。

Yogee New Waves 『CLIMAX NIGHT』

きのこ帝国『クロノスタシス

 

普段使わない路線バスはちょっとした旅気分で楽しかった。車内で2歳くらいの子どもがお母さんに「これはバスって言うんだよ」と教えられていて、その語感を気に入ったのか、ずっと「ばす ばす」と言っているのを見て、初孫のように可愛がってしまった。ひとりの人間がバスを覚える貴重な瞬間に立ち会わせてもらって温かい幸福を感じた。

 

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このフェスは、一昨年に次いで二度目の参加。チケットは初の完売とのことで客の多さが全然違った。客層はもう基本的におしゃれ人間ばかりで、子連れですらおしゃれという、おしゃれ地獄。素敵な人だらけで目の保養にはなるけど、おれみたいなクソメンにとっては劣等感を増長させる原因となって少し辛い。到着してすぐにビールを飲んで、外の飲食エリアに油そばを買いに行って少し急ぎ目に食べた。今年のラインナップとタイムテーブルは完璧すぎるほどで、一切の被りはなく一日中楽しめるスケジュールだった。

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1本目はカネコアヤノ(バンドセット)。その後観た小山田壮平もMCで似たようなこと言ってたけど、普段シャイな人たちがお互いを気にしながら、すごく楽しそうに演奏をしている姿がとても良かった。そして生のカネコアヤノさんのルックスが好みということに気づいた。途中からそれに気づいて結構見惚れてしまった。好きな曲ばかりだったので大満足。いつか一番好きな『ロマンス宣言』も聴いてみたい。そしてあいみょんと同じくらいに売れてほしいです。

2本目はすぐに小山田壮平へ。彼の姿を観るのはandymoriがバンドとしてまさに破竹の勢いで駆け抜けていた2010年の日比谷野音ワンマン振りだった。そうそう、ちょうどその日にドラムの後藤さんがアンコールであっさりと脱退を発表したんだった。あれからもう9年も経ってるのかと、ふと時間の流れの早さとか、その頃のことを思い出してしまったうえ、一曲目がまさかの『1984』で少し鼻の奥がツンとした。小山田壮平andymori時代、あんなに良い意味で生意気な少年みたいなMCをしたり、客に「お前らー!」とか言って煽ってたのに、今日は「トークは得意じゃなくて…」なんて言っていてギャップを感じた。本当に何度も何度も話に詰まって、少しも流暢に話せていなくてこちらが緊張してしまった。

3本目はiriへ。音源は聴いていたけど、それ以外はほとんど予備知識なしで初見。声がスモーキーでかっこ良いから、あんなに普通の女の子っぽい見た目と思わなくて少し驚いた。ソウルフルでR&B的な歌い方がモロにブラックミュージックという感じでとてもグルーヴィーでした。もうちょっとラップが多い曲も聴いてみたい。ステージングが格好良いし絶対にライブの方が良いと思った。初めはぼんやり観てたけど、徐々に、確実に盛り上がっていって、最後はもう虜になってた。機会があればまた是非観たい。こちらも売れるのは時間の問題。

迷っていたPredawnは空腹により今回はパスして、腹ごしらえに外へ。後で食べようと思っていた無水タイカレーがご飯切れだったから諦めて、別の店で茹で餃子を買った。思いのほか美味しくて満足。天気が良くて空気が美味しくて、一人が少しさみしくなる。

4本目はU-zhaanx環ROYx鎮座DOPENESS。音合わせを2階席から見てたけど、寝不足から途中でまんまと寝ていた。起きた時には開始5分前で、急いでステージ前に向かった。この3人はもう最強だな。環さんはもう正統派イケメンなうえに色気が漏れすぎだし、鎮座さんはとても30代には見えなくてなんかもう見た目が、人間の冴えないおじさんに扮して下界に現れた神さまみたいで最高。とても良いものを見せてもらったという気持ちになれました。近くのお客さんがちょっと怖そうな若者でヒヤヒヤしたけど。

5本目はKID FRESINO。またラップです。急いでビールを補充してホールに入ったらもうかなりの数のお客さんだった。正直、iriとフレシノはステージ逆だろと思ってしまった。フレシノ君、音源通りの格好良さでしびれまくってしまった。大好きなビールが邪魔だと思うほど踊りたくなって、早く飲みきった。鎮座さんが登場した時もテンションぶち上がりました。間違いなく今日の ぼくの心の第1位 だった。

6本目はtoe、その後はSTUTS、最後は蓮沼執太フィル …と続くはずだったけど、運動不足アラサーの体力の限界は突然訪れました。toeの最初の方で抜けて一旦休憩すると、そのまま帰りたい欲が高まり、気がつくと会場を後にしていた。おれは本当にそういうところがあって、いくら楽しみにしていたことも、ある程度満足して途中で疲れたらわりと躊躇なく帰宅する。まあ結局目的は楽しむことだから、後悔さえなければ良い。蓮沼執太フィルだけはなんとか観たかったけど、20時までいる気にはならなかった。ということで、臨時のシャトルバスもまだ出てない時間だったので20分くらい歩いて路線バスの停留所まで向かった。途中にある川が綺麗で、写真を撮るなどしてかなりのんびり行きました。きっと終演までいたら、真っ暗の人混みの中シャトルバスへ向かうだけだったので、こういう静かに美味い空気を吸いながら帰れることが出来て良かったです。一人で歩いていると、今日は普通の生活の中に特別な音楽があったんだなと、しみじみと感じられました。

会場で嬉々として撮った写真↓

 

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ごろ寝スペース この後すぐに多くの人でいっぱいになった


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外のかわいい飲食エリア 餃子が美味しかった 

寒い寒いと言いながら食べるのも良い

(実際に言った)

 

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メインステージ 装飾がきれいになっていた

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2番目に大きいステージ 数あるフェスステージの中でもかなり好き ここで小山田壮平とフレシノを


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エントランスを二階から撮った

 

明けて3.3(日曜)、昨日はフェスから帰宅してご飯も食べずに床についたので、9時間ほど寝たのにまだ5時台という幸福。シャワーを浴びて朝ごはんを食べて勉強するまでは平日と同じ動きができた。一つ違ったのはシャンプーが今日から新しかったことです。その後は休日モードで、洗濯、床掃除と続けて、録り溜めたドラマを観ながらiDeCoのリバランスを考えたり、先日入院検査した結果が書いた紙をスキャンしてEvernoteに取り込むなどの事務作業をした。おれの睡眠、無呼吸でもなければ脳波にも異常はなかった。ただ、睡眠の1サイクルの時間が長く、かなりのロングスリーパーと言われてしまった。最近の『おぎやはぎのメガネびいき』で矢作さんがあまりにもCPAPの自慢をするものだからつい、おれも!となって二度目の無呼吸自宅検査と脳波も含む入院検査をしてみたけど、普通の人と同じかそれより少し長い睡眠でも満足感を得られず、10時間ほど寝るしか対処法はない言われて絶望しているところです。とりあえず睡眠改善計画の最後の砦として、鼻の通りを治すということが残されているので早いうちに耳鼻科に行く。Kindleで次に読む本を漁っていたら、前に青山裕企の『スクールガールズ・コンプレックス』を読み放題でダウンロードしたことがあるからと、どうしようもなく下品でエロい写真集がたくさんオススメに出るようになってしまって、とても悲しい気持ちになった。あれはエロじゃないんだけどなぁ。

スクールガール・コンプレックス SCHOOLGIRL COMPLEX

愛用していた防水Bluetoothイヤホン(ケーブルで繋がってなくてそれぞれが独立してるやつ)の片方が全く反応しなくなってからもう3カ月ほど経った。いつか急に直らないかなと淡い期待をしているけど、そううまくはいかない。朝のシャワー中に聴く深夜ラジオは今までも片方しか使ってなかったから良いとして、移動中に聴く音楽は片方だと物足りない。書いなおすにも、結構値がはるものなので、ポンと買えない。急に動きだしてくれることを願いつつ、部屋のスピーカーで音楽を聴く。昨日から頭にこびりついている、カネコアヤノとフレシノとiri をリピートしました。

新しい金麦のTVCMに木村拓哉が起用されて、音楽が小沢健二『強い気持ち、強い愛』とあって、高ぶっていたのですが、実際にTVで観てもっと興奮してしまいました。新しい地図の3人のオールフリーのCMと同時期に木村拓哉が同社のCMに起用されることや小沢健二の音楽が使われることの組み合わせはシンプルに嬉しい。だけど、木村拓哉に金麦はちっとも似合っていないなと思って少し笑ってしまった。90年代、木村拓哉がキムタクで大スターだった頃、小沢健二オザケンオリーブ少女たちの王子様で、お互いスター同士だったけど決して交わらないところにいた(実際にはお互い尊重しあって、偶然会った収録現場でハグしてたなんて話もあるけど)。それがこの平成も残すところあと2か月というところで、直接の共演とはならなくても、交わったという有り難さ。これからは富士山を拝む気持ちでCMを観ます。富士山見たことないけど。そしてちゃんと金麦を買ってきました。

https://youtu.be/xZRua18Pw9chttps://youtu.be/xZRua18Pw9c

この前ツイッターを眺めてたら予告編が流れてきた『愛がなんだ』この短い予告編だけでも画が美しすぎて最高なので必ず劇場で観たいです。成田凌は『チワワちゃん』でのエロクズ野郎っぷりで虜になってしまったし、岸井ゆきのさんは『SICKS』でオードリー春日と共演した時から好きなので、絶対に絶対に見逃したくない。角田光代の原作だけど、あらすじを読んだところ、原作を読んだ記憶がなさそうだから好都合だ。タイトルが痺れますね、愛がなんだ。今年の春は仕事環境に変化が起きる予定で、人間関係に不安があるおれは、ただ春を待つ とまではいかないけど、少しだけ春の楽しみができた。

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