明け方

できるだけ早く起きて朝やけをみる

2019.5.17

暦通りに10連休を与えられている社会人をやっているので、楽しい大型連休中のことをもっと書きたいと思ってたくさん下書きをしていたけど、見事にまとまらず全部消して今これを改めて書いているところです。

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せめてきれいな桜だけでも

連休が空けて一週間が経ち、わかりやすく五月病気味で、一人になると仕事に行くことが辛くなって逃げたくなる。そしてこんなにイヤイヤ仕事をし続けている時間なんて、この人生に少しでもあって良いのだろうかと毎日のように考えてしまう。人がそれぞれに輝ける場所は必ずあると思うし、おれにとってもそれはこの仕事ではないことは間違いない。それはおれに能力がないだけのことであって、一緒に働いている人たちのことは心の底から尊敬している。限りある時間の中で、やりたくないことをやめることの重要さは昨今よく説かれてるところで、それは大いに共感します。かと言って、一度手にしてしまったこの安定して恵まれた環境(仕事内容や賃金は抜きにして)を捨てて辞めてしまう勇気もなく、「いつか札幌でこんな素敵な本屋をやりたいな」などと夢を見る毎日です。本屋という仕事はどこかの誰かのものの見方を変えて、世界を広げて、感情を動かしてその人が誰かに語りかけることばを変える強さを持っている素敵な職業だと思うので、本屋さんをやっている人は漏れなく尊敬します。人生は毎日選択の連続だし、いつの日だって人生の途中であってゴールだと思っていたいので、もう少し毎日を大切に生きていたいと思っています。この人生は夢だらけって聞きましたので。

これからの本屋読本

職場で楽しいことといえば、数人で注文している日本料理屋さんの、日替わり仕出し弁当の翌日のメニューをもらってみんなでAとBどちらの弁当にするかを選んでいる時です。あのお弁当が美味しいから本当に助かっている。ほかに何の楽しみもないし雑談もしない。異動前はあんなに賑やかに楽しくやっていたのに悲しい。こんな調子でいるので、会社員からフリーになって「したくないことをしない」ことを活動方針としたという、元TBSアナウンサーの宇垣美里さんを心から尊敬している。とてもかっこいいです。おぎやはぎのメガネびいきの、週刊おぎやはぎ批評のコーナーはこれからもたまに宇垣さんに出てほしい。おぎやはぎにめちゃくちゃ媚びまくる宇垣さんが可愛いし、しっかりとデレデレする2人が最高なんだよな。おれの恋人も、田中みな実と共に好きと言っていて嬉しい限りだ。今さらだけど、『スキャンダル専門弁護士QUEEN』を観終わった。koe関和亮らが映像チームに入っているだけあって、いちいち画が美しくて良かった。脚本やキャストに魅力は感じなかったのだけども。今クールは遅れて北海道で放送している『住住』しか観ていない。テレ東のドラマ24もイマイチそうだったので。テレビを真剣に観る時間は自分の中で幸せな時間の一つなのだけれども、最近はなんでもすぐ心を揺さぶられてしまうので、『家ついて行ってイイですか?』などは、精神状態が整っていない時に観るとすぐに泣いてしまいそう。

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Netflix会員の恋人から、こんまりのドキュメンタリーを観たという話を聞いた時、「あ!!ラジオで小木さんが言ってたやつ!!」と興奮して、連休に訪れた素敵なビュッフェレストランの中でわりと大きめの声を出して喜んでしまった。友達もおらず職場でも会話がなくなった最近のおれは、話題はほとんどをラジオから仕入れているような気がして、自分らしいなと思いながらも少し恥ずかしい。こんまりの番組の面白そうなエピソードを選んで一緒に観せてもらったけど、出てきたゲイのカップルがとても可愛くて癒された。こんまりの話をとても笑顔で素直に聞いていて、異文化に触れても、それを受け入れようとする姿勢にとても感心してしまった。素直が一番だしそういう人が可愛いよなあ。先日実家にあった、「のり天チーズ味ほんのりブルーチーズのクリーム仕立て。」を気に入りすぎて、お店で探したのだけどどうしても見つからないのでAmazonで箱買いした。廊下に無造作に積んでしまった。これからしばらくビールのお供になりそうです。

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志磨遼平のソロプロジェクト ドレスコーズの新譜『ジャズ』が期待を大きく上回る衝撃で、令和始めの能動的な音楽体験がこのアルバムだったことをずっと忘れられないと思う。ジプシー音楽というジャンルに触れたことがなかったのだけど、とても志磨遼平によってポップなメロディーになっていて、決してわかりやすいポップスではないのにそう聞こえるというか、音楽的に小難しいことをやってるのにそう聞こえさせないというところに、今や国民的ミュージシャンの星野源との共通点を見出してしまう。志磨遼平、これだけの魅力を持ちながらもそれ相応の評価を受けられていないところが、また楽しみなところでもある。椎名林檎に見つかって、一緒にやったりすれば一気に人気者になるんじゃないか。2人の名前が、し と り で始まるから、「椎名林檎と志磨遼平」なんて字面も響きも最高じゃないですか。なんてことを考えていたら、氣志團綾小路翔も、こんなツイートをしていた。

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「志磨遼平と椎名林檎が一緒になにかをやったら、日本の音楽が最も正しい場所に辿り着く」

本当にその通りだと思う。それが大衆に届くことに意味がある。妖艶で美しい魅せ方も音楽性も、2人でショウをするのがピッタリすぎて想像するだけで鳥肌が立つ。去年一緒にやったエレカシの宮本さん(獣ゆく細道)は明らかに椎名林檎とやってお茶の間に認知されていた(ソフトバンクのCM最高だったな…)。やっぱりポップスは大衆に届いてこそ輝くと個人的には思っています。音楽家は音楽を作って、たくさんの人に聴いてもらってお金を落としてもらって、それでまた新しい音楽を作ってほしい。まあ、音楽的なことはいいとして、このアルバムを心底気に入ってしまったので令和の始まりはこればかり聴いてしまいそう。ちょっと色んな人に聴いてほしいし感想を聞きたい。

これは一作前のアルバム『平凡』だけど、名盤です

先日、疲れ切った状態で自転車で深夜の街を走っていたら、リボンがかけられた花をもって嬉しそうに歩いている若い女性2人を見た。歓送迎会か何かだったのかな。昔から、お祝いでもらった花を持っている人を見ると嬉しくなる癖がある。「ああ、この人たちは今日お祝いしてもらったんだ。良かったね。」という気持ちに勝手になって勝手に心が温まってしまうからだ。最近特に、他人が喜んでいたり楽しそうにしている様子を見ると自分も嬉しくなるから、きっとおれは良い人なんだと思う。特技は感情移入の、情緒不安定野郎だ。