明け方

できるだけ早く起きて朝やけをみる

2019.7.24

ちっとも夏がこないじゃないか。7月も3分の1が過ぎたというのに。今年はもっと夏に本気出してくれても良いと思ってるんだけど。Prime Videoでアニメ『タッチ』の配信が始まっていた。タッチは紛れもなく夏の作品だ。それはタッチが高校野球の物語だからというだけではなく、おれ世代は子どもの頃の夏休みに再放送を観ていたからにほかならない。夏休みの過ごし方といえばコナンとタッチの再放送を見ることなのだよ。上杉達也浅倉南にダラダラと恋にうつつを抜かしているところを、ダラダラと自室から起きて居間に降りてきて顔も洗わずに眺めていた少年時代。きっと見終わったあとは、家におれがいることを迷惑そうにしている母のやる気のない昼食(そうめん)を食べて、笑う犬の冒険のビデオでも観て1日が終わっていたことだろう。笑う犬はノーキャラコントが好きでした。中学生になれば部活があったから登校をしていたけど、夏らしい思い出は何一つ浮かんでこない。おれの少年時代に煌く夏の思い出はなかった。強いて言えば夜の散歩が大好きで、小学生の頃は連ドラが始まる前に外に出て、夜の煙に巻かれるのが楽しかったとかそういうことくらいか。

なんて書いて下書きに放置していたら夏らしくなってきた。というかもう7月も下旬なので、今年初のビアガーデンに繰り出しました。朝の力仕事終わりにフラッと寄ってみたはじめての場所だったのだけど、とても空いていて快適だった。時間どおりには現れない恋人を待ちながら1時間少々1人で短歌を読みながら、乾いた身体にビールを流し込んだ。晴れた青い空の下でビールを飲んでいると生きた心地がする。

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恋人の到着後もチビチビと飲み続け、すっかり酔っ払ってしまった。昼間から飲むビールの味は、恋人と職場の愚痴を言い合う人間らしさも込みでうまい。愚痴やお悩みは話す相手によってはちゃんとプラスに働くんだ。気分が高揚して、夏に着る浮かれた服でもと服屋に入るも、酔いのせいで冷静な判断ができず早めに中止。少し具合が悪くなりながら帰宅して、夜にはあの夏休みとは違う食べ方でそうめんを食べました。一日中一緒にいた恋人とたくさんの話をし尽くしたと思えば、翌朝には夢のあらすじをお互いに発表しあっていることの愛らしさよ。