明け方

できるだけ早く起きて朝やけをみる

2020.1.2

年末特番のせいで『パプリカ』が頭から離れなくてちょっと大変です。あのメンバー最年長と思われる全力色黒ボーイの踊りのマネを習得したい。そして恋人に見せたい。今年は恋人と閉鎖的に過ごしていたので、大好きな「良いお年を!」をあまり言えなかったのは少し残念。仕事もバタバタしてる間に定時を迎えてしまったので、やりきった感が少しもない。それでも、恋人と二駅分歩いて街のTSUTAYAとゲオにレンタルした映画を返しに行った時、たくさんの酔っ払いの「良いお年を!」を聞けたのでそれは良かった。楽しそうに酔ってる人たち、最高だ!名残惜しそうにタクシー乗るおじさん同士、次の店行こうと猫なで声で男に語りかける女性、中国からきたお土産袋をたくさんかかえた観光客。でも夜がみんなをちゃんと家に帰す。おれたちは、帰りにホットタピオカを買って歩きながら飲んで、そのまま家でも一緒だったんだ。年末特番は音楽番組を中心に観ました。今年のテレビ音楽は椎名林檎小沢健二の優勝だ。この2人が同じ年に音楽番組で輝いている時代が来るとは。今年リリースした土岐麻子の『PASSION BLUE』が気に入って、とても聴いたんだけど、収録曲の『ThatSummer』の歌い出しが

95年の曲 ラジオから流れてなにかムズムズと ひとり 身悶えてる 

で、小沢健二『彗星』の歌い出し

そして時は2020 全力疾走してきたよね 1995年 冬は長くって寒くて心凍えそうだったよね

とリンクしていることに気がついた時は少し鳥肌がたった。確かあの瞬間は丸いフライパンで歪なだし巻き玉子を作ろうとしていた時だ。来年はうちにコロコロ転がり込んでくる恋人が玉子焼き用のフライパンを持ってくるからそれできれいに作れるようになりたい。あと『グランメゾン東京』の平古シェフが作ってたみたいなきいなオムレツも。グランメゾン最高だったなあ。木村拓哉主演ドラマの中で近年でお気に入りだった『A LIFE 〜愛しき人〜』を軽く飛び越えた。厨房に立つ木村拓哉のビストロスマップ感。年末年始に向けてHDDの整理をしたけどどうしてもスマスマ最終回といいとも最終回と今年のキングオブコントだけは容量食ってるのに消さない。なんならスマスマは解散報道後の通常回も消せない。今年のM1は充分咀嚼したので消した。ぺこぱ、最高だ。おれはわかりやすく笑えるのが一番好きなんだけど、ああやって誰も傷つけず、認めて、肯定することで笑いにできることの尊さよ。ちゃんとあははと笑えて、にこにこ幸せな気持ちになれる漫才って初めてだ。あと、ボケの人たちがめちゃくちゃ可愛くてタイプだ。その他も好みはあるけどみんな良かった。賞レースに人生かかってる重みも、やっぱりそんなに悪くない。かっこよくて泣けてしまう。年々涙腺が緩くなるというのはよく聞くことだけど、本当にそうだ。他人の幸せでも泣けるようになったのは成長か老化か。

紅白歌合戦は前半のどうしようもなくライトな感じがとても好きで、後半は少し飽きていたけど氷川きよしMISIAで背筋がスッとなった。新しい時代に相応しい演出で感慨に沈みました。令和の時代は、これまで居心地の悪かった人たちがもっともっと自分らしく堂々と暮らせるようになってほしい。あと、母が嵐に「歌うたえ」と言わなくなってほしい。

新年は例年通り朝から晩まで酒を飲んでいる。それが許されるからやっているのだけど、結果的に身体に悪いし、本当にそんなに食べたり飲んだりしたいのか自分でもよくわからない。でもそんなことは気にせずに、脳みそを溶かして後のことは考えずにダラダラと過ごしている。平和だけど、こんな田舎の端っこにいたら社会から隔離されているようで少し恐怖。年末年始の数日が限界だ。生家で過ごす正月はこれが最後なので、名残惜しく感じていたけど、変化にはちょうどいい頃合なのかもしれないです。なんでもいいので新しいことを始めようと実家にあるウクレレを手にとって練習し始めた。ユースケサンタマリアが草彅剛について「ツヨシの良いところはギターが大好きでどの現場にも持ってきて練習し続けてるけど、一向に上手くならないこと」みたいなことを言ってたの最高だったなあ。

ああ、今年は自分にとって一番大切なことを忘れずに、些細なことでブレずにいたい。それができればもっともっと幸せになれるのかな。