明け方

できるだけ早く起きて朝やけをみる

2020.7.3 このままがいいね

今週末の天気は晴天らしい。このごろはどんより暗くて湿っぽい日が続いていたから、たまっている洗濯物を、狭いバルコニーに一気に干せそうだ。ついでにこの心の中へも染みこんだような憂鬱な気持ちもカラカラに乾かしてほしい。先週末、多分正月の帰省以来初めて市外に出た。前から決めていた道東への家族旅行だった。両親は今仕事をしていないし、旅行をたくさん楽しみたいようでちょくちょく旅行に誘われるのだけど、飛行機に乗ってどこかへ行くのはどうしても時間がかかってしまうのでもう断ることにしている。その代わりに車で行ける今回には参加したというわけだ。家ではおれのコロナ対策に「うるさい」と恋人に言われているのだけど、そんなおれも疲れるほど母が色々管理してくるので(大事なのだけど)やや疲れた。初めて訪れた釧路は曲線と坂と川が美しい港町だった。

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コロナの影響からか市のシンボル的な建物中の活気がなかったのは気になってしまったけど。久しぶりに会う家族との会話は特段盛り上がることもなく、話せなかったことを一気に話すこともなく、いつもどおり淡々としていた。帰路に車内のオーディオでやった「誰がカバーしてるでしょうかクイズ」は楽しかったな。色々あるけど、きっと仲の良い家族で思い合いながら一緒にいることは間違いない。そのくらいでいい。行って良かったな。そういえば行き道の車内で買ったKindleの『女帝 小池百合子』は面白いと思って読んでたけど、帰ってきてから1ページも読んでいない。

ずっとラジオクラウドで追って聴いていた『空気階段の踊り場』が完全にリアルタイムに追いつきました。もぐらが妻子と高円寺で暮らし始めた報告に少し目頭が熱くなった。経験したことのない幸せが一気に訪れすぎて「寒気がした」というもぐらの言葉にかたまりは大笑いしてたけど、おれも去年似たような気持ちになったからよくわかるよ。恋人と付き合いはじめの頃、休日にカレーうどんを食べに行って、外食をする時の空気感というか温度感が合いすぎて嬉しくて「ほんとにこんなことあるのか?」と少し怖くなったんだよな。あのカレーうどんまた食べたいな。ちくわ天も最高なんだよ。

踊り場のストックがなくなってしまったので、TBSラジオクラウドで『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を最近の回から聴き始めた。「東ブクロの嫁決定戦」のコーナーでいきなり東ブクロと過去にDMを通じて会って肉体関係を持ったというリスナーが現れて、あまりの生々しい暴露にマスクの下で口を開けて笑ってしまった。さすがという感じでとても良いです。

https://www.google.co.jp/amp/s/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/18426683/

シャムキャッツ解散の報せに頭を垂れる。メンバーそれぞれのコメントを読んでさらに複雑な気持ちになる。それぞれがらしすぎる。個が強くて歪で、変にチーム感がない。その中で、全員がバンドを誇りに思っていることと、悔しさが伝わってきた。この解散は全く負けじゃないし、おじさんになって、ぽっと再結成でもしてシャムキャッツの音を鳴らしてくれるもんなら、もう大歓迎です。思えば日常を歌う歌詞を好きになったのはシャムキャッツからなのかもしれないなあ。

 

夏目知幸(Vo, G)
今まで関わってくれたすべての皆さん、本当にどうもありがとうございました。
ずっと動き続けてきました。いろんな景色を見させてもらいました。全部俺の財産です。まだ見たことない景色があるとしたら、止まらないと見れない景色です。今、それをしっかり見ないといけないなと感じています。ちょっと寂しいけど、さよならです。
シャムキャッツをやれたことは、俺にとって、そして俺以外の人にとってもすごくいいことだったと思えます。俺たち、よくやった。色々大変だったけど、すげえおもしろかった。このバンドに青春の全てを捧げた事を誇りに思います。

 

原慎一(Vo, G)
まずは、このような結果になってしまいごめんなさい。ライブ、したかったです。

音楽は永遠に残ります。シャムキャッツが作った作品はこれからもずっと、いつでもあなたのそばにいます。
と同時に、誰のものでもなく、あらゆる座標に自由気ままに漂っているものが作品なんだと思います。
それはバンドで僕らが表現してきたことに似ている気がします。
好きなときに離れて、またいつでも好きなときに抱き寄せてくれたら嬉しいです。

高校生の時にこの4人で集まって以来、20年近く一緒にいた僕らです。
解散なんてもので、この関係はそう簡単にこわせません。
メンバーのみんな、本当にありがとう。

今まで応援してくれた皆さんから、両手から溢れてしまいそうな愛をたくさんもらってきました。本当にありがとう。

ありがとうございました。

 

大塚智之(B)
シャムキャッツを通して出会い支えてくださった全ての方々に深く御礼申し上げます。
バンドという形での理想やロマンのようなものを追い求める事ができなくなってしまったのには少し寂しい気持ちもありますが、シャムキャッツを通して4人が共通して大切にしてきたものや、らしさはこの瞬間もそしてこれからも損なわれる事なく続いていくと言えます。

ヴォリュームは一旦0になるけど、電源は付いたまま。
もしかしたら別のチャンネルにしたら何か聴こえるかもしれません。
多分ずっとそんな感じです。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

藤村頼正(Dr)
このバンドで世に出て行く事に決めてから10年と少し。それぞれが理想のバンド像を追い求めつつも互いに依り合い、まるでひとつの生き物である様に振る舞ってきました。それが時には怪物のように感じられる瞬間もあったかもしれません。僕自身も幾度となくそれを感じ、その度にこのバンドをやってて良かったと心から思うのでした。
正直、個人的にはまだやりてぇ! と言う気持ちはありましたが話し合いを重ね、今4人がひとりひとりに戻ってそれぞれの表現活動をしていくタイミングであると判断いたしました。
これまでお世話になった方は数えきれません。シャムキャッツと出会って頂き、本当にありがとうございました。

シャムキャッツ『このままがいいね』

 

昨日今日は体調を崩して仕事を休んでしまった。おおよその原因はストレスだろうと踏んでいるけど、自分の脆さには目も当てられないな。家に一人でいると、それなりに仕事を忘れてリラックスできるのだけど、時間がすぐに過ぎる。仕事を休むなんて仮初の紛らわしでしかないのはわかってるんだけど。やっぱりおれは所謂社会から少し逸脱しているのかなあと改めて思う。幼稚園も行きたくなくて号泣しながら庭で嘔吐していたし、小学校も嫌いで家が好きだった。生まれながらになかなかに生きづらいぞ。このままじゃだめだね。