しんどい

改行はない 生活するだけ

2020.10.26 高い場所

 

恋人が婚約者となって、浮かれに浮かれてしんどいことなんて全然ないなんてあの月見の帰り道に思いましたが、恋人(婚約者より気に入っているので結婚するまでそう呼ぶことにする)の両親に挨拶に行くことも許されないほど激しめに反対されているので、きちんとしんどいです。これぞ人生という感じ。

2020.10.3 満月にいたるまで - しんどい

夏でも快適なマスクをいくつか買って試したすえ、恋人の職場の売店に置いていた安いやつに落ち着いたのも束の間、外の空気はグッと冷え込んできました。ユニクロはマスクに防寒性を持たせて、息もしやすいヒートテックマスクとか売り出すのかな。服と同じくらいに、超お気に入りを見つけたい。お気に入りといえば、遅ればせながら『愛の不時着』に夢中になっている。登場人物の1人1人が愛おしく、漏れなく感情移入してしまう。まだユン・セリが韓国に戻れたばかりの中盤なのですが、第5中隊の彼らが出てくるたび口元が綻んでしまう。くまのプーさんの100エーカーの森の仲間たちが毎度かわいくもおバカな騒ぎを起こしているのを見るのと似た感情だ。ドラマ全体を通して、どこかで見たようなベタな展開にも一切興醒めすることなく、夢中になってしまうのは、緻密で繊細な脚本の素晴らしさに他ならない。余計なところが何一つない。おれはこれまで、所謂韓流ドラマ的なものは少し見たところで全く受け付けなかったのですが、愛の不時着はそういった韓流ドラマを最大限にリスペクトしながら現代的にアップデートしていることは容易に想像できる。韓流ドラマフリークのジュモク(名前わからんかったので調べました)が事あるごとに「南のドラマでは〜」と、あるあるを口にすることからもそれは大いに読み取れる。いわばこの作品は韓流恋愛ドラマの終着点なのだ(二度目ですが韓流ドラマはまともに観たことがありません)。残り半分を見終わってしまうことに既にさみしさを感じている。

終わる寂しさといえば、『A子さんの恋人』のことなしにこの秋を通り過ぎることはできない。とうとう作品が完結してしまった。けれども、作品は登場人物の人生のうちのほんの数年であり、単なる切り取りにすぎない。A子さんたちの生活は続いていくし、ドラマチックなことばかりにいつまでも浸ってはいられないのだ。

私たちは全然かわいそうじゃない 

(U子)

A子ちゃん! 

言い忘れてた

 

さようなら

もう 二度と会わないよ

(A太郎)

 

本編とは関係ないのだけれど、最終回後の見開きページの登場人物一言紹介で、U子について、

「正月以外も雑煮を食べて良い」という気づきが、ただでさえ豊かな人生をさらに豊かに

と書いていてついKindleの画面表示を拡大して見てしまった。最高すぎる。

ブログは下書きをしては時間が経って消し、という繰り返しなので、そのほとんどの下書きは消えてなくなっているのですが、今回は半月くらい放置した文をちゃんと生かしています。ゆえに、今日時点で愛の不時着は残り1話と少し。そして、A子さんの恋人の余韻は残ったままで、東京タワーに登ったA太郎のように高い場所にきている。ここ最近は、恋人の両親へ挨拶に行くこと、新築戸建を買うこと、結婚式のこと、それらにかかるお金のことなど、幸福でありながらも考えることが多くて容量の少ない頭が疲れてしまっている。そんな時は高いところだ!と、平日昼に札幌で一番高い場所にやってきた。

f:id:shindoi1:20201026152702j:image

なるほど、やっぱり疲れた時に高いところはわかりやすく良い効能がある。ビールでも飲みたいところだけどきちんと我慢した。就学前によく親に連れられて喜んで遊んだデパートの屋上遊園地が見えた。随分寂れていて、閉じたのにまだそのまま置いてあるんだなと思っていたらどうやらまだ営業しているようで嬉しくなった。…なんて懐かしさに酔っていたら突然思い出したのだが、確か屋上にあがるフロアにも室内遊園地的な場所があって、リニューアルされて綺麗になっていて、18歳の時そこのバイトの面接に行ったんだった。当時、居酒屋やカラオケはおろかティッシュ配りまで面接で落ちていたおれが唯一採用の連絡をくれたところだった。でも当時は子ども大嫌いなのに嘘ついて面接を受けて、いざ受かったらビビっちゃって連絡をすっぽかしたんだよな。あの時はごめんなさい。それにしてもあそこが幼少期の思い出の場所とは、当時の荒んでいた自分は思いもしていなかったんだな。

日本で現存する屋上遊園地はかなり数少ないようなので、もしも子どもができたら絶対に連れて行きたい。それまではどうかそのままでいてください。

f:id:shindoi1:20201026161650j:image

(https://sapporo-kobayashi.com/tokyu_dept/ より)

この屋上への通路、当時のままで痺れる。