明け方

できるだけ早く起きて朝やけをみる

2023.11–2024.1

11.30

気づけばもう年末と言える時期になってしまった。おれが住む町は雪が降って路面が凍り、腰痛持ちにとってはとても辛い季節だ。それでも家族そろって食卓を囲い、平和にトランプをして過ごす年末年始が大好きで、気持ちはもうそこへ向かっている。「大晦日とか正月って人生の通信簿みたいだと思うことがある」と、最近観た映画『正欲』の登場人物は話したが、それでいうとおれはオール5に近いのかもしれない。幸せなことです。

最近のおれだったら、だいたい家の本棚をどうリニューアルするかということを考えている。読みたい本、いつか出会えるかもしれない君に読んでほしい本、本に見向きもしない妻にも関心をもってもらえるかなと期待する本、我が家の踊り場にある全長4メートルほどの本棚にはそういう思いが詰まっている。ふと妻に、子供のころに読んで印象に残っている本はあるかと聞くと、おれの知らない絵本を教えてくれて、それがなんだか新鮮で嬉しかった。それから、人が大切にしている本や、思い出になっている本をこの棚に積めこめないかと、Twitter で「誰かの人生の1冊をそろえた箱を作りたいので、あなたの人生の1冊を教えてください」と募ると 50人近い方から、大事な1冊を教えてもらえた。また、その募集のツイートを見た人が、「誰かの人生の1冊を並べる棚を作れること、その棚を眺めることができることって、本棚好きにとっての人生の到達点なのでは」と、絶賛ツイートをしてくれていて嬉しかった。その人の一冊は司馬遼太郎の「燃えよ剣」だそう。今まで全く触れてこなかった歴史小説が我が家に並ぶことになりそう。久々に良いSNSの使い方ができたと思う。インターネット上でつながっている趣味が近い人たち、日頃、現実世界で毎日会っている人より大切に思えるな。みなさんの多種多様な人生の1冊はすべてオンラインで買える古本で安価にそろえることにした。年末、新しい棚を作る楽しみができた。これは夢の一つだが、いつか本屋の棚のオーナーになってみたい。書店員とか、本屋を開くとかはきっともう難しいので、本屋に自分の棚を作って、お客さんに見てもらい、買ってもらって売り上げを寄付するなり、そういうことをしてみたい。自分の選書が誰かの人生の1冊になるかもしれないと思うとわくわくする。本の話が続きますが、ブックサンタという寄付に参加した。様々な事情でクリスマスを祝えない子どもに本を選び、サンタが届けるという寄付の取組だ。よく分からない寄付はしない主義だけど、これについてはすごく素敵な取り組みだと思うので、うきうきで楽しく参加できました。見知らぬ子どもが喜んでいる顔を想像すると頼しいし、楽しんで善い行いをしているということで少しでも自分を認められることも寄付の醍醐味ではないだろうか。それでいいと思う。子ども時代のクリスマスは、楽しい思い出であってほしい。

12.28

気付けばブログを更新しないまま、本当の年末になってしまった。夫婦2人とも今日が仕事納めなので、妻が朝からわかりやすく上機嫌でよい。おれは腰が痛すぎて朝の支度に時間がかかり、秋から毎朝通っていたカフェに行けなかった。仕方ないので、ゆっくり選んでお昼ご飯を買おうとコンビニに寄るも、食べたいものが特に見つからず、タンパク質が摂れると書いてある野菜が少ないサラダと、見える部分しか具材が入っていなさそうなサンドイッチを買った。885円。これが2023年だ。職場に着いて、昨日の夜までは「年内に終わらせよう!」と意気込んでいたTODOリストを見て「別に年明けでもいっか」などと思い、中途半端に進めたあたり、おれらしさがよく出ています。

今年は、祖母の逝去から始まり、大変な部署への人事異動、大事な試験で砕け散ったことなど、色々あったし、続いている問題もあるけど、去年より平和に過ごせたと思っている。良い一年だったとは言えないし、真にそんなことを思えた年なんて大人になってからあった記憶はないけど、それに近い感覚はある。人生のターニングポイントも多いお年頃と認識しているので、様々な変化にも柔軟に対応していかないとならない。そして、引き続き自分のペースを守って穏やかに暮らしたい。

1年間気まぐれにメモしていた、良かったものまとめ

上半期

THE FIRST SLAM DUNK
非常宣言
WBC準決勝・決勝
あののANN0初回
ひらやすみ5巻
まつもtoなかい 初回放送(ゲスト香取慎吾)
「アニソンでしょでしょ」で歌った鈴木愛理の「アイドル」YOASOBIカバー

OCHA NORMA「ちょっと情緒不安定?…夏」MV
https://youtu.be/lGSzO91F2CQ

空気階段の踊り場#323 アフタートーク 18歳のパン屋さんからのメール


下半期

ゴトウユキコ短編集『天国』
Netflix『LIGHT HOUSE』
いちばんすきな花
背筋『近畿地方のある場所について』
三本阪奈『マイペースと歩く』
空気階段鈴木もぐらの復讐シリーズ
Netflix『LUPIN』シリーズ3
水曜日のダウンタウン「バラエティに出たことのない新人タレントならスタジオ展開が一言一句台本通りでも信じちゃう説」

 

2024.1.3

年末にヘルニアが悪化して、思っていた活動ができないまま大晦日を迎えてしまった。両親と兄がうちにきていて平和に酒を飲んで遊んで過ごしていたけど、元日の夕方にはテレビをみてもネットをみても凄惨な報せが飛び込んでくる状況になってしまった。こんなことは生まれた初めてだ。ただ、安全圏にいる自分たちにすぐにできることはないので、タイムシフトマシンで大晦日まで時間を戻して、紅白をもう一周みた。出演者の構成に大きな変化があった今回は視聴率が過去最低だったという。まあ視聴率なんてそんなものだし、一般視聴者が気にしてああだこうだ言うものでもない。やっぱり毎年紅白は楽しい。白組のトリが醜悪なのでそれはどうにかしてほしいけれども。

今年はなるべくブログを書きたい。と思っているけどきっと書けない。

あと、今年はもっとたくさん写真を撮りたい。年末にiPhone15proを買ったのでそれでどんどん撮りたい。人と会った時もなるべく写真を撮りたい。恥ずかしいけど、そういう写真は絶対に数年後もっと煌めくはずなので。