明け方

できるだけ早く起きて朝やけをみる

2020.1.9 鼻

睡眠の質改善のための具体的な取組として、鼻の内側の肉襞を焼く手術を受けることになった。そしてそれが今日だった。鼻の中を焼くだなんて、聞くだけで恐れおののいてしまいそうだけど、少しでも睡眠の質が良くなるならば何でもやりたいという所存なので朝から恋人にそれを指摘されるくらい元気だ。幸いにも職場は協力的なので、大事な仕事も先輩に託してしまっているから安心だ。せっかく繁忙期の平日に一日の休みがとれたので、免許の更新もしてしまおうと、仕事に行く恋人と一緒に出発して更新センターに向かった。朝食を摂っていなかったから、街中の大きめのセイコーマートでパンとコーヒーを買ってイートインで食べた。セイコーマートって、おれの中では世間的には随分な高評価をされているような気がするんだけど、ホットシェフ以外のものは漏れなく美味しくないと思っている。あ、納豆巻はたくさん入っているし美味しいし安いから最高。免許の更新センターは混雑していたけど、ベテラン職員が見事に捌いていて気持ちよかった。視力検査の時に覗くレンズが微妙な高さにあって、中腰で立たないといけないのが滑稽だった。昔のザ・役所という感じの木の階段を少し気に入ってしまった。足音が良い。初めての優良講習30分は話が上手すぎる講師の先生のおかげであっという間だった。きちんと自分の言葉で、教科書的でない実際の交通事情に沿った話をしてくれたのが素晴らしくて感動まで覚えた。他の受講者もみんな真剣に頷きながら聞いていて、なんだかいいなと思った。おれはとても素直な性格ですので、これからより一層交通ルールを守って事故を起こさないようにしたいと心から思いました。無事免許証が交付されて写真を見ると、写りがすごく悪いわけでもなく面白いわけでもない感じでガッカリした。つまらんつまらん。昼からの手術の説明が書かれた紙を自宅でスキャンしてEvernoteに入れておいたつもりが見つからず、不安だったので病院に電話すると、今日はいつも通っている分院ではなく別の場所の本院で行われるとのことで、どこまでもアホな自分に辟易した。病院へ向かう道中のドン・キホーテでスーパーナノックスのプッシュボトルタイプを買った。洗濯芸人(母称)の兄がスーパーナノックスの汚れ落とし力を絶賛していので。兄のことは人間としてどうかと思ってはいるが、やたらこだわりのある人なので、よく知っていそうなことについては信用している。昼ごはんは吉野家に行った。新人アルバイトらしき女子大生風の人が厨房のスタッフに何度も「ちゃんと伝票確認してね!」と注意を受けたり、客に笑われたりしてずっと顔が引きつっているいるのを見て居たたまれなくなった。自分の注文は少しでもわかりやすく、ミスなくしてもらえるようにせめて笑顔でゆっくり話した。「牛丼の並つゆだくと生野菜サラダごまドレッシングをお願いします。あと、お水をお願いします。」 おれの注文は問題なかったけど、隣のおじさんの定食の追牛が足りてなかったようでおじさんに叱られていた。吉野家に食事しにきたくらいで気を大きくして威張るなよな。反対側の隣には中国人と思わしき2人組が座ってきて、「あちゃー外国人か!難易度高し!おねえちゃん大丈夫か!」などと勝手に心配していたものの、流暢な英語でスラスラと説明しだして大逆転。日本語話している時より堂々としていて素敵だった。病院についてすぐに鼻に麻酔スプレーをされ、両鼻の奥ににガーゼを何枚もつっこまれた。こんなに入るのかと感心しながら30分待合室の長椅子で麻酔が効くのを待った。手術は明るい先生のおかげで和やかな雰囲気で行われたけど、何度も感じるあの熱くて焦げ臭い感じには慣れなかった。もう二度とやりたくない。麻酔が切れはじめた帰り道は痛みを堪えながら小声で唸りながら歩いた。冬の寒さもまた堪えた。Apple Musicの「はじめてのKing Gnu」プレイリストを聴きながら帰った。今更だけど、みんな大好き『白日』は良い曲だ。帰宅後は痛み止めを飲み、野球のゲームをしたり本を読んだりして過ごした。斎藤佑樹の能力を上げまくったので2020年は期待大だ。年明けは毎日残業で自分の時間がほとんどなかったから貴重な時間だったけど痛みと呼吸のしにくさがそれを邪魔した。そして、1人で家にいるとどうしてもだらけてしまう。いざ時間ができても、やろうとしていたことができない。おまけに暗いニュースで気持ちも暗くなってくる。理屈ぬきに、感情だけで言うと戦争なんて絶対御免だ。死にたくないし誰も殺されてほしくない。自分のためにも、街で見かける赤ちゃんや子どもたちにとっても、明るい未来であってほしい。嫌だ嫌だと思ってて何も行動しない大人にはなりたくないので、せめて選挙には必ず行く。逆にもし戦争に巻き込まれた時は、投票すらしない大人が優先的に犠牲になってください。なんて、過激なことを1人で考えてしまう。来月から正式に恋人と生活を始めることになったことを楽しみにしている。1人は気楽で良いけど、気楽に誰かといられるならもっと良い。散歩に出かけたり、スーパーに買い物に行ったり、家事をして感謝しあったり、当たり前のことを恋人とできるなら全部嬉しい。こんなに幸せなことはない。昔は、非日常的な刺激を求めたりすることが多かったけど、今は日常の何気ないことの、その一つ一つが当たり前じゃなく美しいことを噛みしめている。でも、朝おれがシャワーから上がってもなかなか起きない恋人が寝るベッドに再inして一緒に眠ってしまうやつ、あれはヤバいやつ。日常的にハマらないようにしなければなりません。

 

2020.1.2

年末特番のせいで『パプリカ』が頭から離れなくてちょっと大変です。あのメンバー最年長と思われる全力色黒ボーイの踊りのマネを習得したい。そして恋人に見せたい。今年は恋人と閉鎖的に過ごしていたので、大好きな「良いお年を!」をあまり言えなかったのは少し残念。仕事もバタバタしてる間に定時を迎えてしまったので、やりきった感が少しもない。それでも、恋人と二駅分歩いて街のTSUTAYAとゲオにレンタルした映画を返しに行った時、たくさんの酔っ払いの「良いお年を!」を聞けたのでそれは良かった。楽しそうに酔ってる人たち、最高だ!名残惜しそうにタクシー乗るおじさん同士、次の店行こうと猫なで声で男に語りかける女性、中国からきたお土産袋をたくさんかかえた観光客。でも夜がみんなをちゃんと家に帰す。おれたちは、帰りにホットタピオカを買って歩きながら飲んで、そのまま家でも一緒だったんだ。年末特番は音楽番組を中心に観ました。今年のテレビ音楽は椎名林檎小沢健二の優勝だ。この2人が同じ年に音楽番組で輝いている時代が来るとは。今年リリースした土岐麻子の『PASSION BLUE』が気に入って、とても聴いたんだけど、収録曲の『ThatSummer』の歌い出しが

95年の曲 ラジオから流れてなにかムズムズと ひとり 身悶えてる 

で、小沢健二『彗星』の歌い出し

そして時は2020 全力疾走してきたよね 1995年 冬は長くって寒くて心凍えそうだったよね

とリンクしていることに気がついた時は少し鳥肌がたった。確かあの瞬間は丸いフライパンで歪なだし巻き玉子を作ろうとしていた時だ。来年はうちにコロコロ転がり込んでくる恋人が玉子焼き用のフライパンを持ってくるからそれできれいに作れるようになりたい。あと『グランメゾン東京』の平古シェフが作ってたみたいなきいなオムレツも。グランメゾン最高だったなあ。木村拓哉主演ドラマの中で近年でお気に入りだった『A LIFE 〜愛しき人〜』を軽く飛び越えた。厨房に立つ木村拓哉のビストロスマップ感。年末年始に向けてHDDの整理をしたけどどうしてもスマスマ最終回といいとも最終回と今年のキングオブコントだけは容量食ってるのに消さない。なんならスマスマは解散報道後の通常回も消せない。今年のM1は充分咀嚼したので消した。ぺこぱ、最高だ。おれはわかりやすく笑えるのが一番好きなんだけど、ああやって誰も傷つけず、認めて、肯定することで笑いにできることの尊さよ。ちゃんとあははと笑えて、にこにこ幸せな気持ちになれる漫才って初めてだ。あと、ボケの人たちがめちゃくちゃ可愛くてタイプだ。その他も好みはあるけどみんな良かった。賞レースに人生かかってる重みも、やっぱりそんなに悪くない。かっこよくて泣けてしまう。年々涙腺が緩くなるというのはよく聞くことだけど、本当にそうだ。他人の幸せでも泣けるようになったのは成長か老化か。

紅白歌合戦は前半のどうしようもなくライトな感じがとても好きで、後半は少し飽きていたけど氷川きよしMISIAで背筋がスッとなった。新しい時代に相応しい演出で感慨に沈みました。令和の時代は、これまで居心地の悪かった人たちがもっともっと自分らしく堂々と暮らせるようになってほしい。あと、母が嵐に「歌うたえ」と言わなくなってほしい。

新年は例年通り朝から晩まで酒を飲んでいる。それが許されるからやっているのだけど、結果的に身体に悪いし、本当にそんなに食べたり飲んだりしたいのか自分でもよくわからない。でもそんなことは気にせずに、脳みそを溶かして後のことは考えずにダラダラと過ごしている。平和だけど、こんな田舎の端っこにいたら社会から隔離されているようで少し恐怖。年末年始の数日が限界だ。生家で過ごす正月はこれが最後なので、名残惜しく感じていたけど、変化にはちょうどいい頃合なのかもしれないです。なんでもいいので新しいことを始めようと実家にあるウクレレを手にとって練習し始めた。ユースケサンタマリアが草彅剛について「ツヨシの良いところはギターが大好きでどの現場にも持ってきて練習し続けてるけど、一向に上手くならないこと」みたいなことを言ってたの最高だったなあ。

ああ、今年は自分にとって一番大切なことを忘れずに、些細なことでブレずにいたい。それができればもっともっと幸せになれるのかな。

2019.11.19

偶然にも今の職場の先輩たちが、毎年おれの地元にわざわざ電車で片道45分もかけて焼き鳥を食べに行く会があり、それに誘ってくれたので参加してきた。遠いけど好きな店に時間をかけてわざわざ行くのってちょっとした遠足気分でわくわくする。あと、みんな同じ職場から出て同じ駅から電車に乗るのに、なんとなく男女分かれてまとまってしまうみたいなことって大人になっても本当にある。座るテーブルも男女分かれるとか、そんな無意識な意識しちゃうみたいなのってよくある。でもそんなに嫌いじゃないですそういうの、中学生みたいで可愛いとも思うから。地元の駅についたのは18:30だったのに、街灯は少なく暗く、新しくできたツルハドラッグの白い店内照明だけが頭痛がするほど燦々と輝いていた。焼き鳥屋では、既に異動した初対面の先輩がやたらと忙しなくハリキリ幹事をこなしていて感心を通り越して鬱陶しさまで感じてしまった。とても優しい良い方でしたけども。飲み会自体はほどよくのびのびできて平和で温かい会だった。何だかんだおれは甘やかされているし、おれ自身もどこかそうされるように振舞っている節はある。湧き出る次男感とでも言うのかなんなのか。おれはそのまま実家に泊まることにしていたので、駅で先輩たちとはお別れして路線バスを検索したけど30分以上待つことがわかったからタクシーを使った。そういえば帰りも先輩たちは男女で分かれていた。別に本でも読んでバスを待つことはできたけど、楽しい気持ちのまま1人でいることをなんとなく寂しく感じたのか、早く実家に帰ることを選んだ。タクシーの支払はPayPayを選択したのだけど、運転手に「導入して3か月経ちますけどお客さまが初めてのPayPayご利用です」と言われて驚愕した。どうなってんだこの街は。みんなWAONで買い物してんのか? 実家に着くと父は既に自室に入っていて、母は居間で月9をかけていた。今クールの月9がディーンフジオカ主演だということに驚きを隠せなかった。ディーンフジオカだけは、ちょっとまだ魅力を理解できるだけのレベルには達していないちっぽけな人間なので。あと千葉雄大くんも。母とは当たり障りのない世間話や、もらった別府土産の説明を受けたりした後に就寝。酔いすぎもなく良い気分で床に着き、友だちと二軒目に行くよという恋人へ、愛してるよなどとLINEを送って寝る始末でした。

いつもはアラームをかけなくてもいつも起きる時間帯に起きてしまうことが多いのだけれど、今日は8時少し前に自分のいびきのうるささで起床した。朝食を食べてシャワーを浴びて、夕食の買い物をしにスーパーへ。事前に母から何が食べたいと聞かれて、特に思いつかないと答えたら、「寿司が好きなようなので生ちらし寿司は?」と言われて、ああ、母の中ではおれがまだ生ちらし寿司で喜ぶ子どものままなんだなと少しうるっとしてしまった。なんて書くとTwitterとかでよくみる家族系の良い話っぽいけど、生ちらし寿司普通にめちゃくちゃ嬉しいしいつまでも当然のように喜びます。なんせ平日弁当に自分で酢飯に海苔だけ乗せて持って行っているくらいですから。おれの寿司ラバー、いや、酢飯ラバーぶりは侮れないのだよ。昼食を大好きな中華屋のランチへ。両親とおれの3人で別のものを頼んでシェアした。シェアするのは普段は面倒だし基本は好きじゃないけど、中華料理は別です。特にここのはどれも好きだから、盛る手間を差し引いても最高です。麻婆豆腐、ザンギ、あんかけ焼きそば、刀削麺、どれも変わらずエース級の美味しさで安心した。再び実家へ戻ってからは母の提案でいつもどおり映画を一本観た。録画してあるものから選べと言われ、気になっていた『響 -HIBIKI-』を。原作が人気で一度手に取ったものの数話でリタイアしてしまったが、平手友梨奈主演に惹かれて選んだ。その結果は、もうとんでもないものを観てしまったという感覚。平手友梨奈でなければ絶対に成立しない。本当に映画初出演のアイドルなのか?主人公との圧倒的なシンクロ、佇まい、動作の美しさ、表情、どこをとってもスターのそれだ。そしてたまに笑うときの可愛らしさ。ガストで手を叩いてスカイツリーコールをしてる姿の尊さよ。理屈抜きで心に直接訴えかけてくる傑作だ。あと、炒飯テレビドラマ俳優こと小栗旬もとても良かった。もう悪口は言いません(前みたいに偉そうに日本映画への問題提起とかしない限り)。あと大人になって女優業にカムバックしたアヤカ・ウィルソンは演技も上手いし顔も可愛くてファンになってしまいそうです。良かったところを挙げだすと本当にキリがないので、今度母にBlu-rayをもらうことにする。明日から仕事、しかも少しずつ忙しくなってきて憂鬱だけど、楽しみもたくさん待っているしもっと作っていくつもりです。年末はなぜか感傷的になったりする。もう会わなくなった人は元気かなとふと考えたりする。先日恋人といるときに、おれの高校生の頃の部活の話になり、酔いもあって一気に辛かったことを思い出してしまった。ダブルスのパートナーとはペアを組む前は仲良くしていた気がしたけど、組んでおれが足を引っ張るようになってからは気まずいままギクシャクしていた。勝手におれがそう思っていただけかもしれないけど。成人して一度会ったけどそれきりで連絡もとっていない。元気にしてるのかな。みんな元気ならいいな。こっちはこうさどうにもならんよ今んとこはまあそんな感じなんだ。

2019.11.14 白い恋人

今やってるどのドラマがどう良いとか、長々と下書きしていたのだけど途中から昔やってたブログみたいになってきたからやめた。そういうことじゃないんだった。でも、『G線上のあなたと私』『グランメゾン東京』が色々な贔屓目をプラスしながらもとても良いです。あとは『まだ結婚できない男』と『時効警察始めました』『モトカレマニア』ものんびりと録画視聴している。ドラマを呑気に楽しんで観られる幸せよ。連続テレビドラマをのんびり観ることなんて、もしかしたらこの先の人生であまりないかもしれない。幸せな生活をしている証だなと思う。

秋が深まって参りました。と、紅葉の写真でも載せようと思ってたのに雪が降りました。北海道で生まれて毎年雪をみてるし、邪魔者以外の何者でもないのに初雪を見たときはもれなく「おぉ〜!」となってしまう。今年の初雪は職場の窓の外にみたみぞれみたいなやつで、同僚とやや盛り上がった。やっぱりみんな同じで初雪は少し興奮するんだ。パラパラとしたちゃんときれいな粉雪は同じ日に恋人を最寄駅に迎えに行った時にみた。年に一度の初雪の日は、とても平和でめでたしだな。少しだけ遡ると、きちんと秋も堪能した今年だった。雪虫だらけの日に公園に行って紅葉を眺めた。恋人の写真をたくさん撮りたかったけど、どうにも写りが良くない恋人のチェックが厳しく、遠慮がちになってしまったのが心残りだ。恋人はいつだって美しいのに。紅葉は冬に向けて養分を樹木が葉から吸うことで変色したものだと、職場の朝礼で同期が話していたのを聞いた。本体の都合で大事な養分を吸われた末に、あんなに美しくなるなんて、めちゃくちゃかっこいい死に様じゃないですか。ビューティフルに生きて死ぬための僕らの人生。

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休日はほとんど恋人と過ごしていて、おれの家にいる。恋人は目を離すとスマホのパズルゲームを始める仕組みになっているので、そういう時はおれもダラダラとAmazonで便利な物を発掘しようとしたり、Netflixで次に観る作品を探していたりする。そういえば、PS4の「テトリスエフェクト」を恋人がやっている時に

わたし、ぼっこラバーだから

と言ったことが可笑しくて可愛くて今でも思い出してほくそ笑んでしまう。テトリスをやる人なら誰でもぼっこ(4マス分の長い棒ブロック)を求めているに決まっているのに。おれもぼっこラバーだよ。それと、恋人はHDDに録画した番組のことを「ビデオ」と言うのもなんとも愛おしい。決してばかにしているわけではなく、心の底から思っています。

おれは季節感ラバーなので、冬のにおいを感じれば槇原敬之の『冬がはじまるよ』を聴きながら出勤してしまうし、クリスマスが聞こえるとどうしても心踊ってしまう。あとついついコンビニでカロリー高そうなお菓子を買ってしまうし高いとわかっていても一本ずつビールを買ってしまうし食事にハウスの麻辣唐辛子をかけてしまう。まったく季節関係ないんだけど。もうこの人生ラバーのおめでたい人間なのでみんな見習ってほしい。それでも心から幸せと言い切れないのがわたしたちの現実で、「日本人は恵まれているんだから贅沢いうな!」なんて言葉は全くピンとこないよ。人それぞれ、時代によって、生き方によって、幸不幸は違ってくるんだ。すっかりおじさんになった2020年の予見者

小沢健二が先日のミュージックステーション

「彗星って水とかでできてて、すごいギリギリ危ないんですよね。なんかその気持ちもすごくあって。だから、すごく幸せいっぱいということでもないんですけど」

 

と言っていたことが全てだと思う。それでも生活のなかに光はたくさんあって、その光の方光の方へ進もうとする前向きさも、苦しさも、厄介に色々持ち合わせている面倒なのが人間なんですよ。だから、おめでたい自分をもっと肯定しながら楽しくこの暮らしを、「こんなすてきなデイズ」を謳歌して参ります。現実は奇跡であり宇宙だとタモリ小沢健二が教えてくれたので。ああ、今年のクリスマスは何をして過ごそうか。北海道の銘菓の「白い恋人」、そういえば名前が最高だな、と今ふと思いました。

2019.10.16 とがる

職場にいると命が削られていくような気持ちにまでなるので、定時になったらすぐに片付けて大きくない声で「お先に失礼します」などと決まり文句を口にしてそそくさと去っている。折坂悠太の弾き語りツアーへ、翌日は映画『宮本から君へ』を観に行った。エンタメに支配されずに生活の中にそっとあることがいい。生活の中にあるものだからいいんだ。前日の折坂悠太は少し退屈に思ってしまった。それでもツーマンの相手のイ・ランさんが素敵すぎてすっかり好きになってしまったので行って良かった。イ・ランさんはとてもお茶目でシニカルで愛に溢れた人だった。「今日が終わると折坂くんと別れることになるからさみしい。落ち込んでいる」とライブ中に感情を嘘なく吐露していたのがとても良かった。アンコールで再び出てきて、ツアーグッズの巾着を紹介したとき「これはなんなの?小さいバッグ?何の用のバッグ?意味がわからない」と不思議そうに話していた時は吹き出した。そうか、韓国に巾着がないのか。それで今日、帰り道にあるシネコンに行きました。朝からそれだけを楽しみに乗り越えた。商業施設に併設されているシネコンなので、そこのお気に入りの中華まんじゅう屋さんで辛みそチーズまんじゅうと肉シュウマイとビールを。平日の夜のスカスカな席で、シュウマイが蒸しあがるまで、まんじゅうだけでちびちびとビールグラスに口をつけて待つのも良かった。向かいのテーブルにいたすごく姿勢よく座ってクレープを頬張っている大学生くらいの女子もまた良かった。そんな呑気な気持ちで劇場に向かうとチケットを失くしていた。スタッフの人に落ちていなかったか尋ねると、届けられてはいないけど、特に何も確認されずに通してくれた。ありがたい。温かい。バカでごめんなさい。

映画は後半までしんどい展開の連続で観ていて辛かった。それでも圧倒的にバカで格好悪すぎる宮本から受け取る愛と生の熱量のせいで、とんでもなく前向きになっている自分もいた。宮本なんて現実にいたら大嫌いなんだけど。また元気なくなった時はみることにしよう。

スピッツが新アルバム『みっけ』を含む全アルバムのサブスクを解禁して歓喜しました。スピッツは紛れもなくおれの青春です。中学生の時に眠れなくて布団に潜ってMDを聴いた。当時女子の間で流行っていたプロフィール帳みたいなやつを渡して書いてもらうやつにも、必ずスピッツが好きと書いていた。スピッツが好きというクラスメイトは話したことがなくても気になった。高校生になるとスピッツが好きなクラスメイトと毎日話をした。歌詞の解釈の違いがたくさんあって面白かった。歌詞解釈投稿サイトみたいなやつに自分の考えた解釈を投稿して満足した。高校を卒業して付き合った彼女に「草野マサムネの歌聴いてると咳払いしたくなるんだよね」と言われて怒った。社会人になってスピッツを聴かなくなったけど、久々に会った高校の先輩と飲みに行って音楽の趣味がバッチリだということがわかり、カラオケでスピッツを歌いまくった。スピッツで歌えない曲はなかった。朝ドラの主題歌を演っているスピッツも、セックスと死について歌っているスピッツもみんな好きだ。これからまたたくさん聴きます。『魔女旅に出る』のAメロの

ほら いちごの味に似てるね

の部分が好きすぎて聴くたびに泣きそうになってしまう。わかってくれる人はいないだろうか。

魔女旅に出る

魔女旅に出る

そして待望の小沢健二のアルバムリリースのアナウンス。まさか自分が生きてるうちにそんな日に立ち会えるなんて思わなかった。『So kakkoii 宇宙』のタイトルのヤバさ。レコード屋さんで予約する時どう言えばいいんだよ。先行配信された新曲『彗星』は完全にLIFE的な耳触りで、これまたジーンときてしまう。歌詞は自身のキャリアを振り返っているようで、

そして時は2020年  全力疾走してきたよね

と、2020年の未来から何かを問いかけられているようにも感じる。ドレスコーズの志磨遼平も『もろびとほろびて』のなかで

僕らの暮らすこの国で オリンピックがもうすぐある

と2020年を歌っている。どちらの曲も今の生活を歌いながらもどこかシニカルで、俯瞰的に見ている。やっぱり2020年は一つの区切りになるのだろうなと、そしてそれは決して明るい未来へ好転する区切りではないことは深く考えなくてもわかる。きっと、気づかないスピードで緩やかに坂を下っていくんだろう。でも、彗星は全く悲観的ではなく、「今ここにあるこの暮らし」を全肯定している(ように感じる)。日本に、ポップソング界にカムバックした小沢健二には一体何が見えているのだろう。少なくとも、彗星を聴く限りでは「向かうところは闇だけど、その中でも思いっきり祝いたいよね」なんて、明るくない「今」を見つめながらも楽観的にもいようよ言っているように勝手に解釈した。何にしても、小沢健二が今の暮らしを歌う時代に生きたいられてとても幸福感に満ちています。ところで、このアルバムリリースの発表はゲリラ的にTwitterで発表されたけど、その後もいくつかのツイートがなされている。おれの今年の七夕の願いは「小沢健二Twitterをやめますように」だったのに、6月頃からツイートを停止していた良い状態が破られてしまった。飽きたら早々にやめてもらいたい。アルバム用にインスタアカウントが出来たようなので、Twitterをやめてそっちだけにならないかな。

彗星

彗星

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すっかり寒くなってしまって寂しいけど、秋の空気は澄んでいて美味しい。やっぱり秋が特別で一番好きだ。でも春にもそんなことを言ってしまいそうです。たくさん外を歩いてそれを感じたいのにどうもダラけて外に出ずじまいだ。仕事の帰りに今時期だけ見られる空の色を大事にしたい。

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いつかティファニーで朝食を 14巻でついに完結したので早速買って読みました。連載モノで唯一単行本を買い続けていた作品。目に涙をためて読みました。最後まで思い描いた筋書き通りにいかないのはまさに人生そのものだった。女性の恋愛や友情、仕事を丁寧に描いているけど胸を打たれているのは女性だけじゃないのです。描かれた登場人物の言葉に何度救われてきたか。読み始めてわかりやすくおれに朝食ブームが来て、当時の職場近くのミスドが朝の特別な時間を過ごす場所になったのは良い思い出だ。あの頃の気持ちをまた思い出したので、恋人を誘ってどこか美味しいモーニングを食べに行きたいんです。最近平日の朝は近所のコンビニスーパー的なお店でなぜか買えるコストコディナーロールです。580円で1.3kgも買えるので冷凍している。フライパンでマーガリンを熱して、その上で焼いて食べるのが幸福。パンとコーヒーの喜びを28歳になって知りまして、こういうささやかな喜びをこれからも知ることができるならこの人生最高すぎるんですけどね。

 

今夜も月がきれい

それだけで幸せ

 

いつだって苦しいよ

だけど今日は楽しい

 

カネコアヤノ / とがる

 

2019.10.4

「今年の斎藤佑樹は楽しみだ」と言う春と、「今年も斎藤佑樹はダメだった」と言う秋。ここ数年繰り返している気がする。それでも今年の戦力外の中には名前がなく安堵した。ただそんな悠長なことも言ってられないのが、ライオンズの大石達也戦力外通告を受けて引退するということだ。斎藤佑樹大石達也福井優也といえば早大ビッグ3でそれぞれドラフト1位組として大注目されたのに誰一人としてプロで大活躍をしていない。おれは甲子園でハンカチ王子として斎藤佑樹を認識してから、ファイターズに入団することが決まるとミーハー心で喜び、故障して結果を残せずビッグマウスなどと叩かれまくられていた時も、既に何も言われない人になった今も何故か目が離せずにいる。「かつての大スターがまた這い上がろうとしている」みたいなのに弱いのは確かだ。あとは、一度生で斎藤佑樹を見たときに顔面が美しかったことも大きいかもしれない。色白で顔が小さかった。そんな斎藤佑樹を応援したいという気持ちから、プロスピ2019で勝手にベイスターズに移籍させて先発ローテに入れているけど、10試合で2勝 防御率8点台と見事なお荷物になっています。やたらとステータスが低すぎる。とにかく本当に本当に、何でも良いから現実の世界で納得するシーズンをあと一度でも送ってクビなり引退なりしてほしいです。来年の斎藤佑樹は楽しみだ。

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映画の公開に伴ってNetflixで9月まで配信されていた『宮本から君へ』がとても良かった。MOROHAのアフロのラップを聴いているような、熱い拳でぶん殴られるような感覚に陥る。特に後半の恋愛要素がなくなったお仕事ドラマでは、これでもかというほど自分のみっともないところを見せられているような気分にさせられた。そしてそれを全面に出して走り続ける宮本はかっこいい。オープニングで目に涙を溜めながら口を固く結ぶ池松壮亮の表情で、毎回毎回直角に気持ちが上がってしまった。ドラマを観る前にはなんとも思っていなかったエレカシの『Easy Go』も全然違って聴こえてくる。

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仕事は別に暇じゃないながらも、春に比べると要領よくできるようになってきたので残業をしないで済んでいます。冬にはまた忙しくなると隣の席の先輩に脅されているので、休めるときは休みたいです。もう秋なので、早く帰れても外は薄暗い。でも、今時期の帰る時間がちょうど日が落ちていくタイミングで、空がとてもきれいで写真をとったりしている。ピンクとブルーのグラデーションが良すぎてパシャパシャとやっている。

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帰り道、知らない家から漂ってくるお風呂のにおいが懐かしくて少し泣きそうになったりする。それと、毎朝出勤する時にすれ違っていく人と帰りにもすれ違うことがなぜか嬉しい。みんな頑張っているのだなと、その人の頑張りのことなんて知らないのに勝手に勇気付けられたりする。気持ちの悪い話だ。

さて金曜なので外に酒を飲みに行きます。その相手が恋人というのもまた良い。春まで通った前の職場近くまでわざわざ行って、好きだった中華料理屋に行きます。明日は書店に併設のブックカフェで読書三昧する予定なので、食欲と読書の秋を一気に制覇することになるので、残るスポーツの秋のことも考えなくてはなるまいな。

秋

 

 

2019.9.22

3連休をたのしみに、何度も週間予報を見てしまうような生活をしています。たかが3日間職場に行かないという事実がここまで喜ばしいことと思うなんて、10年前の自分が知ったらどれほどガッカリするだろう。隙間からこぼれ落ちないようにするのは苦しくて、しんどいことも多いけど、生活の中にきちんと喜びを見出しがちなのでそれで乗り切っている。多分これからもそうやって続いていくんだろう。週末しか営業しないお菓子屋さんに恋人と一緒に行くために、金曜の夜に最寄りの駅で恋人を一人で待ちました。ほとんど何もない駅だけど、小さいパン屋がある。小腹が空いたのと、土曜の朝に美味しいパンとコーヒーを飲むというのをやりたいので迷いながらいくつか買って、ベンチではクロックムッシュを頬張った。店員さんはいつも感じが良くてとてもありがたい気持ちになる。この少し前、かかりつけの耳鼻科に行ってこの間とったCTの結果を聞いた。蝶形骨洞炎という蓄膿症の一種とのことで、この頃の頭痛の原因が判明した。蝶形骨というのはその名の通り骨の形が蝶に似てることが由来だそうで、かわいいから許すことにした。許すも何もないけど。かわいいといえば耳鼻科の待合室にいた2歳くらいの男の子に、絵本をもったままおれの膝に腰掛けてリラックスしだし始めた時はたまげてしまった。あんなもん好きになってしまうわ。

たまに行く大きめのスーパー銭湯的な温泉に今日は恋人ときた。3連休はもっとキラキラした遊びをすることがこの世の決まりとなっているのか、かつてない空き具合で最高だった。そして風呂上がりに食べる冷麺がめちゃ美味しいし、一口分けた恋人の反応も良かったのでさらに満たされた。風呂以外の時間は持参したKindleで『現代歌人シリーズ』と『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!!』を読んだ。

きみを嫌いな奴はクズだよ 現代歌人シリーズ

その「おこだわり」、俺にもくれよ!!(4) (モーニングコミックス)

ジャンルは全く違えど、日常の美しさとか可笑しさにフォーカスしているものを自然と選んでいるのが最近のおれらしい。おこだわり4巻の、「粗大ゴミの男」にめちゃくちゃ共感した。自治体の粗大ゴミ回収にハマる男の「電話受付のオペレーターが丁寧であることの感動」「ただの口約束で本当に来てくれるのかという不安」「自分が出したゴミが外に一日さらされる羞恥心」「ゴミが無事回収されて無くなっていた時の安堵感」、その全てがこの間シングルベッドの収集を依頼した時に感じたことそっくりそのままだ。おこだわりは回によって当たり外れはあるものの、毎回知らない新しい世界を知ることができて良い。それも、日常のちょっとしたことで感じられる楽しみが多いのが魅力だ。人生って見方ひとつでこんなにワクワクすることで溢れていたんだと感動まで覚える。作者の清野とおる

アピールするようなものは『趣味』です。人から指摘され、引き出されるのが『おこだわり』。漫画のネタにしてくださいという売り込みもたまにありますが、それはおこだわりではありません。

と述べているとおり、おこだわりには何の自己顕示も他者からのプレッシャーもないから気楽で良いんだ。自分のなかで秘めておく、誰にも発表しないし理解されなくて、マウントもとられない、そういう肩の力が抜けた人生の楽しみ方が最高なんだとつくづく思う。紹介されるおこだわりのほとんどが本当に些細なしょうもないこととか、行儀の悪いこと、見方によっては倫理やマナーに反していることもあるかもしれないけど、そういうものって実は人には必ず一つや二つはあると思う。そういう人間の面白さを再確認させられて、人と話して意外なそれを引き出してみるのも面白いかもしれない。

4巻のおこだわり人たち

岩盤浴もガラガラで、一度恋人と2人きりだということに気づいた時にはわかりやすくヘラヘラしてしてしまった。な〜にが「しんどい」だ。行きも帰りも小さな無料バスに乗って、去年まで住んでいた街のイオンで買い物をしてビニール袋をぶら下げて地下鉄で帰った。買い物の時のビニール袋、プラスチックゴミ削減のためにエコバッグを使おうという気持ちはあるのだけど、つい忘れたり袋を欲しがったりしてしまってダメだ。できることは無理なくやっていきたいのだけど自分にやたらと甘い。帰宅してスーパーで買った惣菜などをきれいに盛り付けて食べました。見た目で美味しさ3割増しは間違いないと思う。イオンの割引されたシルキーカットローストビーフは至高です。

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キングオブコント2019をリアルタイムで視聴しました。賞レースを集中して観られるのは久々で、始まる前からむやみやたに胸躍らせてメモの準備などをしていたら、まんまと恋人に馬鹿にされてその様子を写真におさめられる始末でした。一時期と違ってお笑いカルチャーは全然追えていないので、準決勝に進んだ組はほとんど知らなかったゆえにわくわくした。かが屋空気階段ゾフィーは若手実力派ってことで知ってはいたので決勝に上がってきて興奮しました。その全組の結果は残念だったけど、美しかった。コントは笑いのみならず恐怖、驚き、人間の寂しさ情けなさみたいな、色んな要素が混ざり合っているから面白くて、その分設定も難しいんだけど今年は全組レベルが高かったので「なんだこれ」というネタは一つもなかった。優勝したどぶろっくは唯一ともいえる「単純でわかりやすい大爆発ネタ」に批判的な意見が多いみたいだけど、彼らはただ小学生みたいな低俗な下ネタだけで笑わせたのではなくて、導入部分での設定説明を、わざらしくなくミュージカル調(上手いのもポイント)で表現したのちに、あのバカバカしいキラーワードを持ってくるという丁寧な流れがあってこそだったと思います。史上最高得点に相応しいくらい腹抱えて笑って、「ああ、お笑いはやっぱりこれがいいや」と思えた。そして、下ネタはあまり好まれないながらも自分たちのスタイルを貫いて結果を残したことがかっこいい。もう一つ爆笑してしまったのは、うるとらブギーズの2本目です。サッカー中継の実況と解説の2人の会話が盛り上がりすぎて大事なゴールシーンを何度も見逃してしまうという内容。本当に2人が楽しそうにキャッキャとやっているような、演技が飛び抜けていて、実際の中継でそれが起きているように思わせられて本当に感心してしまった。そして、少しギャグマンガ日和の世界観に似たものを感じました。

増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

全コントの中で一番刺さったセリフは、ゾフィーの、腹話術師の不倫会見のネタで詰め寄る記者に対して人形に言わせた

座れ座れ座れ。興奮して立っちゃう奴は馬鹿だ。

です。風刺のようで、正しいことを言って笑わせるのすごくないか。ところであの腹話術の人形は、さまぁ〜ずも過去に映像コントで似たようなものを使っていて、登場してすぐそれを思い出してしまった。大竹さんがコメントであの人形について「いい顔してるよね」みたいなことを言ったときも実感がこもっていた。

これ、元気ないときについつい見てしまう。「そうだよね!」が、ただの賛同や共感の言葉なのに笑っちゃうのがとても好き。

審査についてはかなり賛否(否のほうが多いように見えるけどいつだってなんだって否の声の方が大きい)があるようで、特にさまぁ〜ずを審査員から外してほしいというツイートをいくつもみた。おれは根っからのさまぁ〜ずファンなので、特に大竹さんが映るだけで少しにやけてしまってもうフラットには見られないのだけど、たしかに2人、特に大竹さんのコメントは前からひどい。2人とも決して感覚で審査をしているわけでなく、コント師として高度な目で見ているはずなのにコメントが悪いからそう感じられるのもよくわかる。バナナマン設楽さんを見習って来年以降改善してほしい。それでも直感的に面白いと思ったり、笑いの量が多いコントが評価されるのは仕方ないから審査員に偏りがないほうが文句は言われないでしょう。ここは思い切って審査員を5人から10人に増やしてほしいものです。

松本人志

大竹一樹

三村マサカズ

・設楽統

日村勇紀

・オークラ(放送作家)

飯塚悟志(東京03)

内村光良(ウッチャンナンチャン)

宮藤官九郎(脚本家、放送作家)

小林賢太郎(ラーメンズ)

あたりでやればバランス良くなるんじゃないですかね。仮にこのメンツで歌ネタ&下ネタに爆笑して高得点つけたらもう文句ないでしょう。ずっと続いてほしい大会だし大きなイチモツもほしいです。

すっかり外は秋の空気で、日も短く夕方になると真っ暗になってしまう。秋は好きだけど、さみしさはすこし苦手だなどと話す秋が好き。ファミレスに入っている間に暗くなって、雨まで降り出して外に出られずに窓の外を眺めた日のこときっと忘れないな。

去年の秋は邦楽の良作のリリースラッシュがあって、そのプレイリストを作ってリピートしたんだった。

秋のオリーブ

秋のオリーブ

平成

平成

  • 折坂悠太
  • J-Pop
  • ¥250

砂漠に咲く花

砂漠に咲く花

うたっても

うたっても

金木犀の夜

金木犀の夜

  • きのこ帝国
  • ロック
  • ¥250

特にきのこ帝国の『タイム・ラプス』は繰り返し聴いたな。活動休止は残念だけど、「4人のまま時間を止めたい」というボーカル佐藤千亜妃の休止コメントが素敵すぎたからこのバンドがもっと好きになった。北海道に金木犀は育たないけど、金木犀の夜を聴きながら秋を感じたいと思います。

年明け、シゲから”脱退しようと思う”という話を聞いたとき、あまりに清々しい顔をしていて「やりたいことを応援するよ」ということしか言えませんでした。

そして4人で話し合った結果、”シゲの代わりになるベーシストなんて居ない”、という結論に至りました。なので、この4人のまま、きのこ帝国の時間を止めたいと思います。
誠に勝手な決断ですが、きのこ帝国は無期限活動休止します。
この選択が正しかったと、いつか笑えるように、ファンのみんなをガッカリさせないように、それぞれが真摯にひたむきに未来と向き合っていきます。全力で進んでいきます。
とはいえ、きのこ帝国の音楽はなくならないので、これからも聴きたくなったら、いつでも、どこでも、再生してください。
出会ってくれたみんなに、心から感謝です。
ありがとう。本当にありがとう。みんなのことを愛してます。
そして、未来のどこかでまた会えますように!

しばしの別れの金木犀とは逆に2018年カムバックしたのは2008年に活動休止したバンド、キンモクセイで、来月には地元で活動再開後初となるワンマン「キンモクセイ活動再開記念ライブ ちゃんとしたワンマン2019」をやるそうで、密かに応援しています。10年待ち続けたファンにたくさん恩返ししてほしいし、贅沢を言うなら「またこれから始まるんだね」って具合に完全新曲のアルバムを聴きたい。

また『二人のアカボシ』でデビューしても売れるんじゃないかってくらいの美曲だ。何度も聴いて新曲を待つことにします。

いつだったか忘れたけど、半日くらいネットカフェに篭ってマンガを読み漁った日があって、読んでいた作品のいくつかが完結していた。週刊少年サンデーで連載していた『湯神くんには友達がいない』は、いつも笑わせられたり勇気づけられた。あれほど終始ブレないテーマで連載を続けた作者と少年サンデーには勝手に賛辞を送りたい。特に最終回の一つ前の話は、これまでの湯神くんの、合理かつ偏屈な美学が凝縮されていて、素晴らしすぎた。これでもかというほど、ツボをピンポイントで押さえてくる。学園モノなのに少しも押し付けがましくなく、青春まで感じさせてくれる作品を他に見たことがありませんよ。ラブコメ要素もありながら何も起こらないのがまた良いし、脇を固めるキャラクターたちも皆人間味があって愛おしい。大人になった今でもここまで感銘を受けるのだから、自分が中高生の頃にこの作品に出会っていたらどうだったのか。人間関係や孤独に悩む人の聖書になること請け合いなので、騙されたと思って一巻だけでも読んでほしい。毎週のように書店に平積みされるくだらない自己啓発本なんかよりずっと心がスッとするからね。

作中で気に入ったセリフ

  • 悪口は、相手が元気だから言えるんだ!
  • 環境が嫌なら自分で変えて行くしかない。自分の身を守れるのは自分だけなんだぞ!
  • 俺はウジウジと過去の人間関係に脳の容量を使うつもりはない!何故なら俺は、友達とかそういうものを必要としない人間だからだ!
  • 俺の味方は俺だ。俺には俺がついているから大丈夫!

湯神くんには友達がいない (15) (少年サンデーコミックス)

湯神くんには友達がいない(1) (少年サンデーコミックス)

この内容は絶対ジャンプでは扱わないし、さすがおれが少年時代に愛した週刊少年サンデーです。良いところ突いてくるよな。あだち充に代表するような美しいラブコメ作品が多いところも大好きです。業界としても、強豪の他誌に比べても厳しい世界と思うけど、これからもブレないで名作を生み出してほしい。「サンデー」の誌名の由来が、「読むとまるで日曜日のような楽しい気分に浸れるように」というのも最高だ。今日は日曜日だけど、明日は祝日。それも最高。

祝日

祝日

  • カネコアヤノ
  • J-Pop
  • ¥250