明け方

できるだけ早く起きて朝やけをみる

2019.11.14 白い恋人

今やってるどのドラマがどう良いとか、長々と下書きしていたのだけど途中から昔やってたブログみたいになってきたからやめた。そういうことじゃないんだった。でも、『G線上のあなたと私』『グランメゾン東京』が色々な贔屓目をプラスしながらもとても良いです。あとは『まだ結婚できない男』と『時効警察始めました』『モトカレマニア』ものんびりと録画視聴している。ドラマを呑気に楽しんで観られる幸せよ。連続テレビドラマをのんびり観ることなんて、もしかしたらこの先の人生であまりないかもしれない。幸せな生活をしている証だなと思う。

秋が深まって参りました。と、紅葉の写真でも載せようと思ってたのに雪が降りました。北海道で生まれて毎年雪をみてるし、邪魔者以外の何者でもないのに初雪を見たときはもれなく「おぉ〜!」となってしまう。今年の初雪は職場の窓の外にみたみぞれみたいなやつで、同僚とやや盛り上がった。やっぱりみんな同じで初雪は少し興奮するんだ。パラパラとしたちゃんときれいな粉雪は同じ日に恋人を最寄駅に迎えに行った時にみた。年に一度の初雪の日は、とても平和でめでたしだな。少しだけ遡ると、きちんと秋も堪能した今年だった。雪虫だらけの日に公園に行って紅葉を眺めた。恋人の写真をたくさん撮りたかったけど、どうにも写りが良くない恋人のチェックが厳しく、遠慮がちになってしまったのが心残りだ。恋人はいつだって美しいのに。紅葉は冬に向けて養分を樹木が葉から吸うことで変色したものだと、職場の朝礼で同期が話していたのを聞いた。本体の都合で大事な養分を吸われた末に、あんなに美しくなるなんて、めちゃくちゃかっこいい死に様じゃないですか。ビューティフルに生きて死ぬための僕らの人生。

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休日はほとんど恋人と過ごしていて、おれの家にいる。恋人は目を離すとスマホのパズルゲームを始める仕組みになっているので、そういう時はおれもダラダラとAmazonで便利な物を発掘しようとしたり、Netflixで次に観る作品を探していたりする。そういえば、PS4の「テトリスエフェクト」を恋人がやっている時に

わたし、ぼっこラバーだから

と言ったことが可笑しくて可愛くて今でも思い出してほくそ笑んでしまう。テトリスをやる人なら誰でもぼっこ(4マス分の長い棒ブロック)を求めているに決まっているのに。おれもぼっこラバーだよ。それと、恋人はHDDに録画した番組のことを「ビデオ」と言うのもなんとも愛おしい。決してばかにしているわけではなく、心の底から思っています。

おれは季節感ラバーなので、冬のにおいを感じれば槇原敬之の『冬がはじまるよ』を聴きながら出勤してしまうし、クリスマスが聞こえるとどうしても心踊ってしまう。あとついついコンビニでカロリー高そうなお菓子を買ってしまうし高いとわかっていても一本ずつビールを買ってしまうし食事にハウスの麻辣唐辛子をかけてしまう。まったく季節関係ないんだけど。もうこの人生ラバーのおめでたい人間なのでみんな見習ってほしい。それでも心から幸せと言い切れないのがわたしたちの現実で、「日本人は恵まれているんだから贅沢いうな!」なんて言葉は全くピンとこないよ。人それぞれ、時代によって、生き方によって、幸不幸は違ってくるんだ。すっかりおじさんになった2020年の予見者

小沢健二が先日のミュージックステーション

「彗星って水とかでできてて、すごいギリギリ危ないんですよね。なんかその気持ちもすごくあって。だから、すごく幸せいっぱいということでもないんですけど」

 

と言っていたことが全てだと思う。それでも生活のなかに光はたくさんあって、その光の方光の方へ進もうとする前向きさも、苦しさも、厄介に色々持ち合わせている面倒なのが人間なんですよ。だから、おめでたい自分をもっと肯定しながら楽しくこの暮らしを、「こんなすてきなデイズ」を謳歌して参ります。現実は奇跡であり宇宙だとタモリ小沢健二が教えてくれたので。ああ、今年のクリスマスは何をして過ごそうか。北海道の銘菓の「白い恋人」、そういえば名前が最高だな、と今ふと思いました。