明け方

できるだけ早く起きて朝やけをみる

2018.11.29

心労で全然何も考えたくないから、先日三四郎オールナイトニッポンゼロで小宮が話してた、Amazon primeの『カリギュラ』の 嗚呼!麗しのバイブスという回を見た。尻にバイブをいれたままロケをするばかばかしくて良い企画だったけどロケの舞台が神楽坂だったことで、去年妻と神楽坂を散歩したことを思い出して全然気分転換にならなかった。これからもこんなちょっとしたことでおれのメンタルが脅かされると思うと先が思いやられる。やれやれ。でも吉村の「ロケバス突っ込んでくれよ、俺のケツによぉ」で生きようと思った。そういえばだけどブログを始めました。10年前に別のブログを始めてそれなりの人気ブログになったことがあるけど、それは途中から商業ブログになってつまらなかったから、今回はもっと生活とかパーソナルな部分を晒け出せるものにしたいと思う。もっと人間らしさを出していきたいし、ルールを決めないことをルールにしたいと思う。なんならテンプレみたいな書き方も、読みやすく改行もしたくない。さっき近所のラーメン屋に行った。夫婦でも1人でも何度も通った大好きな家系ラーメンの店だ。店員さんの顔はみんな覚えてるし、お腹空いた時酔ってる時いつも行った。生涯でこんなに同じ店に通うことはもうないんじゃないかと思うし、これから引っ越して来にくくなると思うと本当にさみしい。店員さんがこの先冬にやる限定ラーメンの話をしてくれたけど、「もう引っ越すんですよね。さようなら。」とは言えなかった。小沢健二の曲に『さよならなんて云えないよ』という名曲があるけど、その詞の一節をあのタモリが絶賛したことは有名な話。小沢健二が2017年にMステにカムバックした時もトーク部分で嬉しそうにそれに触れていた。

左へカーブを曲がると 光る海が見えてくる 僕は思う この瞬間は続くと いつまでも

タモリはこの歌詞に対して「生命最大の肯定 」のようなことを言っていた気がする。今は全然光る海が見えてきそうにないし、いくら歩いても痛快ウキウキ通りは現れそうにないです。ラーメン屋から出ようとした時に隣に座ってたおばさんが急に「イメージチェンジしたから見てもらおうと思ってきたの」と甘え声で男の店員さんに話しかけた。店員さんは少し驚いたのか2秒くらい空けて黙ってうなづいた。その後もおばさんは「いつもはこう、髪を流して…」と説明を続けたから店員さんは今まで聞いたことのない小さな声で「お似合いですよ」と目を合わせず言った。おれはいつも通り美味しかったと告げて店を出て、家の近くのこれもいつもお世話になっているセブンイレブンに寄った。雑誌の表紙を流し見てるとレジからまた「イメージチェンジしたから…」と声が聞こえた。彼女がこの近辺の有名人なのか、それはわからないけど、とにかく誰かに存在を認めてもらいたがっているようで少し愛おしかった。さらにセブンイレブンのおじさん店長は「お!いいですねえ!まえはこう、しばってましたよね!」と言って笑顔で応えていた。それは適当にも聞こえたし、本当に前の髪型を知っていたのか、なんなのかもうわからなかったけど。最近、人間味というか、そういうものにふれると妙に安心する。つい、人に「人間らしくていいね!」などと薄っぺらなこと言ってしまいがちなのもきっとそのせいだ。きっとおれはもっと人間らしく生きたくて一度1人になる道を選んだし、人間らしい人が大好きだ。その方がかわいいし、面白いし泣いちゃう。