しんどい

改行はない 生活するだけ

2021.7.19

書きたいことができたときにメモとして残しておけばいいものの、ブログの下書きとして途中まで書いて保存してしまうので、どれもこれもまとまりがなくなって数だけ増えてしまう。結局いつもごくわずかの独立したセンテンスが宙に浮いたままになっている。今確認できるだけでも、4月の残業帰りに、乗るつもりもなかったタクシーを止めてしまい、それもいいかと思って乗って帰った話や、カネコアヤノのライブで抱擁された話、『吉祥寺だけが住みたい街ですか』の続編開始を知り歓喜している話、いびき用のアプリに夢中になっている話などが葬り去られようとしている。書きたかったはずなので残念です。

今年一番であってもおかしくない酷暑の今日に一回目のワクチン接種に行きました。巨大な会場で、行政から委託されたプロ集団が、受付から退場まで、華麗に人々をさばいていて、さながらディズニーランドの様だった。見る限り完璧なその仕事ぶりに圧倒されているうちに、時間通りのスケジュールで接種を終えました。この体験をしただけでも集団接種にしてよかった。それにしても外が暑すぎるので、帰り道の自転車30分は地獄だった。途中で涼を求めてカフェに入ろうとしたけど、ちょうど良さそうな店が見つからず、家を一駅分通り越した先にあるスターバックスまで行った。Twitterで話題になっていたJUMP+配信の『ルックバック』を一気に読んだ。ジャンプ系はあまり肌に合わずほとんど読まないので、チェンソーマンですらも無料の一巻で挫折してしまったのだけど、こちらはページをめくる手が止まらなかった。野暮な感想とか考察はいくらでも出てくるのでいいや。いや、おれにそれを書く能力がないだけか。

https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496401369355

7月に入ってやっぱりすごくモヤモヤしている。フリッパーズ・ギター小沢健二小山田圭吾は紛れもなくおれの青春のヒーローだったのだから。この人らを抜きにして自分の10代から20代前半を語ることはできないと思っているので。なのに、ただモヤモヤして、自分の思うことをはっきり言語化することができないでいた。まず小沢健二の件が先で、このことは後から出てくる小山田圭吾のことに比べると随分ちっぽけなことに感じるかもしれないけど、やっぱりただの一時的なスキャンダルとして無視はできないのです。不倫報道が出たことをネットで知って一番最初に思ったのは「あはは、しょうもない」だった気がする。結構軽く流して面白がっていたけど、それがどんどん「気持ち悪い」「ダサい」となり、騒動を擁護するファンたちの「こんなしょうもない報道に負けるな!」的な無理のある(無理してる)ツイートで、「こりゃもうだめだ」となった。まあファンたちのツイートはリプライは普段から寒気がするものが多いのだけれど。小沢健二が騒動後に発信をしたのは7月16日のツイートのみで、その内容もチケットの払い戻しをしない客に対して贈るグッズのことのみ。別に不倫して若い女が好きで遊びまくってると開き直ってもいいと思っているくらいで、今後これに何も触れないとか息子二人を表に出し続けるのはやめてほしい。おれは小沢健二が帰ってきて嬉しかったのに、求めていたのはこんな展開じゃない。よく知らない人にネットニュースのコメントで好き勝手非難されることじゃない。別にパーソナルな部分は知りたくないのよ。ましてや不倫報道あるあるの「打ち合わせをしていた」みたいな相手のコメントとか最悪だ。昔の王子様のノリで歌いながら舌を出しちゃうみたいなキモさは許せるけも、そういう三流芸能人的なキモさはいらないのでよろしくお願いします。それで小山田圭吾の件ですけど、まさか令和3年にワイドショーやネットニュースで連日彼の名前を聞くようなことになるとは思わなかった。もちろん、五輪の演出メンバーに入ったニュースを見たときには「あ、やばいだろ」と思ったし、案の定その晩には見事にネガティブなニュースが飛び交っていた。おれは元から作者の人間性と作品は別なんて完全には思っていないし、今回の批判は当然そうだろうと思う。だけど、それと同時に自分が影響を与えられたあの年代の音楽とか、カルチャー全般を大きすぎる主語でひっくるめて嘲笑されたり否定されてしまうと、なんというか、やりきれない気持ちになる。おれは完全なる渋谷系後追い世代です。その時代をリアルタイムで体験しておらず、「当時はそういう文化だった」と言われてもカルチャー全体としての空気感を全く味わっていないので、はっきりと真偽はわからない。だけど、確かに当時にそれを許容する(黙認する)空気があって、インタビュアーのあの半笑いで煽る態度も、それを掲載することも、出版されて社会に流通することも、その雑誌が今もなくならず根強い人気を誇っていることも事実ではある。それを前提として、少なくとも今小山田圭吾に対しておれが思うのは、あんたなんかが五輪の仕事を受けてんじゃないよということと、それでも辞退しないならば、問題になっていることを今どう思っているか、この機会に本当の言葉で発信しろよということです。昔からのファンだったら知らないはずはないし、人間性と作品は完全に別という考え方をしてきたファンでも、少しは「今ではどう考えているのか」ということは気になっていたんんじゃないのかな。少なくともおれは好きになってから色々知ってしまったのでそうでした。あの時のことを激しく後悔しながら活動しているならいいなとか、そんな都合の良い期待をしながら、今の小山田圭吾も当時のおれがよく知らない小山田圭吾もどちらも好きミュージシャンの一人として存在していました。好きなものを純粋に好きでいつづけることはこんなにもしんどいのか?

と、不立派おじさん2人についてスターバックスで書き連ねていたらどんどんワクチンを打った方の腕が重くなってくるし、外は変わらず暑い。だから今日は美味しいものを食べよう(毎日思っている)と思いスーパーで2割引のお寿司を手に取るもすぐに戻しました。並んだレジの列が長すぎて、行き着く先が有人レジなのかセルフレジなのかわからない。帰宅して妻ちゃんにワクチン接種が楽しい経験だったことなどを話した。その数時間後、痛みが増幅してベッドでウーウー唸るまで悪化した。

 

追記:7月18日放送の『サンデージャポン』(おれは録画までした)で、爆笑問題太田が小山田圭吾を擁護し、見事に炎上した。そのことについて7月20日放送の自身のラジオ『爆笑問題カーボーイ』の冒頭で太田が、サンジャポの番組内できちんと伝えられず、視聴者を傷つけてしまったとしながら、「あのインタビューを面白いものとして成立する場(局面)があった」などと、随分丁寧に発言の趣旨を説明していた。内容については特に触れないけど、話している太田の息が少し震えていたような気がして、少し泣けてしまった。